くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ジョジョ・ラビット」「ラストレター」

「ジョジョ・ラビット」 これは面白かった。と手放しでハマりたいところなのですが、出だしの心地よいリズムが、中盤に続かなかったのが何とも惜しい。ファンタジーでありブラックコメディであり、ほんのり感動させ、さらに反戦メッセージを織り込んだ映画な…

映画感想「リチャード・ジュエル」

「リチャード・ジュエル」 監督はクリント・イーストウッドなのだが、完全に上滑りになっていて、全然物語が掘り下げられていない。本当に実話をもとにしたのだろうかと思うエピソードがちらほらするのはどうなのだろうという出来栄えの作品でした。もちろん…

映画感想「ペット・セメタリー」(2019年版)「花影」

「ペット・セメタリー」(2019年度版) ホラー映画をこういう感想していいものかと思うが、これは面白かった。旧作はただ怖いだけの印象で、物語もほぼ完全に覚えていても、今回の作品は楽しめました。原作の良さ、今回の脚本と物語の構成の良さでしょうか。怖…

映画感想「アラビアのロレンス」(完全版)「縞の背広の親分衆」

「アラビアのロレンス」 何回見たことか、さすがにこれは映画史に残る至宝だなと思います。よくもまあこんな映画を作ろうとしたものだと改めて感動してしまう。監督はデビッド・リーン。 今更物語を語るものではないですが、砂漠の威容をスクリーン全体に描…

映画感想「ルル」「フォードVSフェラーリ」

「ルル」 なんとも退屈な映画でした。というより、フランス人の感覚なら普通なのでしょうか、受け入れられないほどの淡々とした物語で、何がどうなるんだという感じでした。駄作とは言いませんが、日本人には合わないのでしょうか。監督はモーリス・ピアラ。…

映画感想「裁かるるジャンヌ」「ティーンスピリット」「マザーレス・ブルックリン」

「裁かるるジャンヌ」(デジタル復元版) 四十年前に見たのですが、ほとんど覚えていない映画史上の傑作を再見。さすがに凄い映画だった。ほとんどがクローズアップで見せていく前半。斜めの構図や極端に偏った配置、さらに突如として天地がひっくり返るカメラ…

映画感想「ある女の愛」「接吻泥棒」「夜の流れ」

「ある女の愛」 物語は流石に古さを感じるものの絵作りはしっかりしているし、見ていてそつのない出来栄えになっていると思います。まあ、普通の作品という感じです。監督はジャック・グレミヨン。 ある港町の老医師が種痘の予防接種をしている場面から映画…

映画感想「ダウントン・アビー」「人も歩けば」

「ダウントン・アビー」 人間関係や、名前などの説明が入るけれど、覚えきれなかった。にもかかわらず、ものすごく面白かった。演出が抜群に優れているのでしょう。いろんなエピソードがオーバーラップして展開する様をはっきりと追いかけることができる。そ…

映画感想「カイジ ファイナルゲーム」「パラサイト 半地下の家族」「フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて」

「カイジ ファイナルゲーム」 よくもまあ、こんな薄っぺらい物語を仰々しく作ったものだと思う。脇役の選定が甘いためにストーリーに膨らみが全然出てこないし、根本的に脚本がひどい。監督は佐藤東弥。 今更ながら、貧乏暮らしをしているカイジが、とある大…

映画感想「幸福の設計」「ルパン三世 THE FIRST」

「幸福の設計」 とにかくテンポが抜群にいいし、それほど長くないのに凝縮されたストーリーの組み立てで、最初から最後までとにかく楽しめる。ゴーモン映画社特集、監督はジャック・ベッケル。 製本会社に勤めるアントワーヌと写真館に勤めるアントワネット…

映画感想「ショーシャンクの空に」

「ショーシャンクの空に」 午前十時の映画祭で30年ぶりくらいの再見。やはりいい映画です。大人の映画ですね。刑務所の中に社会の縮図というか人生の縮図というものが凝縮され、そこで人々が未来への希望に向かい始める人間ドラマになっている。名作です。監…

映画感想「私たちは一緒に年をとることはない」「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」

「私たちは一緒に年をとることはない」 同じ展開を何度も繰り返すので、しまいにはええ加減にせえとなってしんどくなってしまった。シンプルな物語を映像にするという典型的な一本でした。ゴーモン映画社特集、監督はモーリス・ピアラ。 主人公ジャンは映画…

映画感想「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋」「グラマ島の誘惑」

「ロング・ショット僕と彼女のありえない恋」 テンポもいいし、面白い展開で、よくある話ながら退屈せずに楽しめたのですが、いかんせん脚本に芸がないというかセンスがないというか、この手の話を面白くするにはSEXとドラッグしかないという工夫のない物語…

映画感想「顔のない眼」「ある女優の不在」「エクストリーム・ジョブ」

「顔のない眼」 ゴーモン映画社特集。いわゆるカルトムービーである。皮膚を剥がす場面がかなりリアルで、ややグロいが、それでも全体に漂う悲壮感がホラーに一味加えている感じの作品でした。監督はジョルジュ・フランジュ。 一人の女性が車を運転している…

映画感想「リンドグレーン」

「リンドグレーン」 長くつ下のピッピなどの児童文学の女流作家アストリッド・リンドグレーンの半生を描いた作品ですが、ほとんど、一人の女性の恋と親子の問題のドラマで、児童文学に目覚める下りも何もない普通の女性映画でした。監督はペアニル・フィッシ…

映画感想「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」

「スター・ウォーズスカイウォーカーの夜明け」 いよいよシリーズ完結、過去作品へのオマージュ満載で締めくくるクライマックスは圧巻だし、四十年経ったかとという感慨に胸が熱くなってしまいました。やはりバトルシーンを描かせるとこの監督な実に旨いです…

映画感想「殺人者にスポットライト」

「殺人者にスポットライト」 ゴーモン映画社特集の一本なのですが、なんともB級の塊のようなサスペンスで、何が何か物語の整理がついてこないし、なんでこんなシーンがあるのかわからないし、結局、何度か意識を失ったまま、ラストを迎えた。監督はジョルジ…

映画感想「快楽」「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」

「快楽」 これは良かった。カメラワークが流麗で素晴らしいし、セットの立体的な造形も見事、しかも、映像のテンポも素晴らしい傑作でした。物語はモーパッサンの短編三本なのですが、別々のようで別々ではなく絡み合わせた脚本も秀逸でした。監督はマックス…

映画感想「ヨシワラ」「テッド・バンディ」

「ヨシワラ」 やっつけ仕事のような脚本で、その場その場で書き加えられていった展開は雑だが、話なシンプルなので、気楽に見ることはできた。フランス人がちょんまげを結っていたり、どう見ても富士山ではない富士山や、吉原の景色が下町に見えたり、様々な…

映画感想「とらんぷ譚」「THE UPSIDE 最強のふたり」「シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢」

「とらんぷ譚」 サイレント映画の調子で、主人公が自身の回想録を綴るというナレーションを背景に過去の物語が展開。過去のお話はほとんどサイレント調で進んでいく。テンポがいいので退屈しない楽しい映画でした。監督はサッシャ・ギトリ。 タイトルやスタ…

映画感想「パリ横断」「ジョン・デロリアン」

「パリ横断」 「ゴーモン 珠玉の映画史」特集で見ました。流石に古さを感じさせる映画ですが、それでも、光と影を巧みに使った演出は惹かれるものがあります。監督はクロード・オータン・ララ。 時は第二次大戦下のフランス。闇市で裁くために一匹の豚がさば…

映画感想「忠直卿行状記」「ゾンビ」(日本初公開復元版)

「忠直卿行状記」 非常に骨太に作られた時代劇で、一人の人間の心の浮き沈み、世の中の現実の機微を交えて奥の深い仕上がりになっています。その意味で、いわゆる娯楽としての時代劇とは一線を画した傑作とも呼べるかもしれません。監督は森一生。 大阪城が…

映画感想「歌行燈」「切られ与三郎」「ジュマンジ ネクスト・レベル」

「歌行燈」 目の保養になるくらい美しい色彩と構図の画面が素晴らしい。傑作とはこういう映画を言うのだと言わんばかりの素晴らしい映像芸術を堪能しました。監督は衣笠貞之助。 場所は伊勢、明治三十年頃、東京から伊勢にやってきた東京の能の家元恩地源三…

映画感想「2人のローマ教皇」「再会の夏」「こんな私じゃなかったに」

「2人のローマ教皇」 これまたNetflixドラマ。物語の組み立てが完全にテレビサイズでやたら長く感じてしまいました。確かに主役の2人の演技力は素晴らしいので魅せてくれますが、やはりネット配信並みの映像はなかなか受け入れ難いです。監督はフェルナンド…

映画感想「家族を想うとき」「去年マリエンバードで」(4Kデジタルリマスター版)「娘はかく抗議する」

「家族を想うとき」 壮絶な家族のドラマで、結局、救われる未来がないラストがなんとも苦しい作品でした。監督はケン・ローチ。 父のリッキーが就職活動をしている場面から映画が始まる。そして自分で車を購入して宅配ドライバーをすることを決める。連日の…

映画感想「屍人荘の殺人」「カツベン!」

「屍人荘の殺人」 ミステリーなので、物語の点から見れば、なるほどこういう切り口もあるんだなという感じである。原作通りだとすれば、すでに謎解きの種は尽きたといえば尽きたのだろう。映像としてみれば、特に個性的な演出はされてないし、完全に蒔田光治…

映画感想「シティーハンターTHEMOVIE 史上最香のミッション」「アダムズ・アップル」

「シティーハンターTHEMOVIE 史上最香のミッション」 あまりに、面白いという評判が多いので見にきました。映画は安っぽいのですが、コメディのセンスがいいのとコミック原作のノリがテンポよくて、どんどんはまってしまいました。ちょうどチャウ・シンチー…

映画感想「ウエストサイド物語」「“隠れビッチ”やってました。」

「ウエストサイド物語」 スティーブン・スピルバーグがリメイクするという名作中の名作。上映される度に見にいく映画をまた見に行きました。監督はロバート・ワイズ、ジェローム・ロビンス。 何度見ても引き込まれますね。流石に展開をほとんど知ってるので…

映画感想「ラフィキ ふたりの夢」「夕陽のあと」

「ラフィキ ふたりの夢」 今流行りのLGBTを扱った作品ですが、差別を差別として、偏見を偏見として丁寧に描いた良質の作品でした。監督はワヌリ・カヒウ。 軽快な音楽をバックに映画は幕を開ける。主人公のケナはちょっとボーイッシュな女の子で、父は地元の…

映画感想「私のちいさなお葬式」「読まれなかった小説」

「私のちいさなお葬式」 いい映画だという噂を聞いていたが、期待通り、なかなかの佳作でした。ロシア映画も最近は面白いです。監督はウラジミール・コット。 73歳のエレーナが、病院で診察結果を聞いているシーンから映画は始まる。何やら心臓の病気が進ん…