くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「デイアフタートゥモロー」


ローランドエメリッヒ監督作品はCGのみが見せ場で本当につまらない映画が多いのですが、今回はなかなか見応えのある作品でした。

特撮シーンのみが目立っているというわけではなく、見せ場見せ場がうまく組み立てられていて、適度にCGが入るので最後まで飽きさせずに引き込んでくれます。
科学的な根拠については適当に誤魔化されているようですが、その省略がかえって物語をくどくさせていない。

狼のエピソードや急に零下100度迄温度が下がるエピソードなどわざとらしい見せ場もさらりと短時間に流しているので全体のリズムが崩れない。
つまり一つ一つのエピソードの挿入がうまいのである。ラストの結末も実に自然でくどくなかったので見おわったあとも気持ち良かった。

ただ、やはりエメリッヒ監督は人間ドラマを描くのは本当に苦手なようですね。今回の作品も全然描けていない。
父と子のドラマも病院での患者と医師のドラマも大統領らと科学者らとのドラマもまったく迫真性がない。その結果人間関係が整理できないのである。欠点も多々ある映画ですが長所も多く、エメリッヒ監督作品としては大成功の作品だと思います。



デイ・アフター・トゥモロー

デイ・アフター・トゥモロー―スーパーストーム 世界が氷に覆われる日

PP397 MY faith/day after tomor