くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「JIMI:栄光への軌跡」

kurawan2015-04-17

天才ギタリストジミー・ヘンドリックスの全盛期の二年間を描いた音楽映画だが、なんとも、テンポが悪いというか、リズムに乗ってこない退屈な作品だった。

とにかく、有名人がでてくるカットでストップモーションとテロップがくりかえされ、映像が細切れのようにつながれるのが、微妙にみている私たちの感情を途切れさせ、非常に作品を長く感じさせる。

監督は「それでも夜は明ける」の脚本を書いたジョン・リドリー。脚本を書く人は、ほとんど映像のリズムが崩れることはないのだが、この作品については違った。特にジミー・ヘンドリックスの時代の音楽に精通していなかったら、何の面白味もないという感じなのです。

映画はひたすらジミーの行動をとらえていく。導入から展開、クライマックスという構成をとらず、ただひたすら、彼の一瞬を描いていく繰り返しなので、みている側はその繰り返しに飽きてくる感じである。

確かに、ビートルズエリック・クラプトンなど、素人でもその偉大さを知る人物が次々とでてくるが、それがかえって主人公であるジミーをぼやかせる結果にもなっている。

しんどい、ただそれだけだったのが残念な作品でした。