くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ウトヤ島、7月22日」「きばいやんせ!私」

ウトヤ島、7月22日」

2011年7月22日にノルウェーウトヤ島で起こった無差別銃乱射事件を72分のワンカットで描いた作品。とにかく重いし、しんどい。緊張感だけで全編押し通すのでこの時間が限界ですね。監督はエリック・ポッペ。

 

ノルウェーオスロで爆破テロが起こるところから映画が始まる。カットはウトヤ島でキャンプをする若者達。妹のエミリオとやってきたカヤは、オスロで起こった事件に心が揺れているものの、遠くのことのように感じていた。

 

ところが突然、銃声が響き、大勢が一目散に逃げ始める。どうやら誰かか銃を乱射しているらしい。人々はただ逃げる逃げる、隠れるを繰り返す。カヤも近くの若者達と逃げ回るが妹のエミリオが心配。

 

そして逃げて隠れてを繰り返すうちにとうとう耐えられなくなったカヤは飛び出してしまう。慌てて友人が隠そうとするが銃声が聞こえカヤは倒れる。

 

やがてボートが来て、数人が乗り込む。そこにはカヤの妹がいた。こうして映画が終わり、あくまでフィクションであるとテロップが流れるが、とにかく緊張感だけで押してくるのでぐったりしてしまいます。そんな一本。

 

「きばいやんせ!私」

ご当地映画のはずが、やたら長くて物語の整理がついていない。前半の前置きが無駄に長く、後半のクライマックスと何の重なりもなくエンディングという構成がちょっと残念な作品。監督は武正晴

 

不倫が発覚し、人気アナウンサーの座から降ろされてしまった主人公貴子は、九州の南大隅町の祭の取材の話が入ってくる。幼い頃ほんの少し父と暮らしたことがある地ということです貴子は現地に向かう。

 

そこで、千年続く祭りを取材しようとするが人手不足で、形だけのものになっていた。一時は断って帰ってくるが、再度取材に行き、自分を変えないといけないという思いから祭りを本気で開催することを提案、地元の幼馴染達も人集めに奔走し、祭りが行われる。

 

延々とこの祭りの見せ場が紹介されていくのがクライマックスだが、ここまでの貴子のドラマはどこ吹く風になってしまった。そして無事祭りは終わってハッピーエンド。とまあ、30分はカットできる映画という感じでした。