くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「マローボーン家の掟」「シャザム!」

「マローボーン家の掟」

もっと薄っぺらいホラーサスペンスかと思ったら、意外にしっかりと書き上げられた脚本だったのに驚いたし、種明かしもほとんど終盤まで気がつかないほど途中のフェイクが効いていた。監督はセルビオ・B・サンチェス。

 

あり豪邸に家族がやってくる。両親が離婚して母方の性マローボーンになったということらしく。母の言葉では、未来が明るくなったようである。ジャック、ビリー、ジェーン、サムの四人の子供たちは愛する母と幸せに暮らし始める。

 

ところが、ジェーンが部屋でくつろいでいると突然銃声と窓に銃弾の跡が。思わず悲鳴をあげる。庭には誰やら男がいた。そして六ヶ月後、心労がこたえて母は死んで、子供達だけで生活をしている。

 

冷静な長男ジャック、気の強い次男のビリー、優しいジェーン、末っ子のサムは、家中の鏡に覆いをして暮らしている。多いが撮れると何か化け物がくるという。屋根裏のち付く部屋の入り口はレンガで固められ、なぜか屋根裏に何かがいる気配がする。こうしてホラー仕立てで物語が進む。

 

ジャックは間も無くアリーという恋人ができ、愛し合うようになる。アリーに想いを寄せるトムという弁護士が何かにつけてジャックたちを探り始める。

 

母が死んだことを隠し、ジェーンが母のサインを真似て家の権利の書類を手に入れたり、なにやら大金を隠していたり、どんどん謎が深まる。

 

どうやら父親は、野獣のような化け物で、父から家族は逃げたのだが、捕まったはずの父は脱走して家族の元に現れたらしい。そして、どうやったかわからないが屋根裏に閉じ込め、餓死させたようだが、実は生きているらしい気配がする。

 

時折、気を失って倒れるジャック。ジェーンはそんなジャックを助けるため、アリーに全てを告白するノートを託す。そこにはこの六ヶ月に起こった恐怖が書かれていた。

 

せっかく安住の地に来た家族に父に魔の手が迫り、ジャックが一人立ち向かうが、父に襲われる。そして気を失っている好きに、家にやってきた父はビリーたちを襲ったのだ。慌てて戻ったジャックは、弟たちを助けられなかったことを悔いて銃を口にくわえるが、その時、避難場所という部屋の一角に弟たちの気配を感じる。彼らは無事だったのだ。

 

アリーはノートをそこまで読んで、家にやってくる。その前にトムが屋根裏部屋の壁をやぶり、入り込んで、父とあって襲われていた。アリーは避難場所の中に入っていくと、なんとジャックが弟たちにふりをして一人で喋っていた。彼は多重人格だった。弟たちはすでに殺され、ジャックが自殺しそうになったので、ビリーたちが蘇っていたのだ。

 

屋根裏の気配が気になり一人アリーは屋根裏へ。そこで、トムが殺されていて、ジャックの弟たちの死体もあった。そして、父がアリーに迫る。あわやのところでジャックが駆けつけ、銃で父を撃ち殺す。

 

アリーはジャックと暮らすことになり、ジャックの多重人格の地長のための薬を持ち帰り、ジャックと幸せそうに暮らすシーンでエンディング。

 

鏡が、多重人格の伏線なのだが屋根裏のち不気味な存在が、フェイクになってみごとにミスリードされた。今異変は実にうまい。全体に仕上がりがしっかりしているには、脚本家出身の監督ならではでしょう。掘り出し物でした。

 

「シャザム!」

この手のシリーズも趣向を変えて色々くるものの、これと言って目新しいものはない。今回もそんな一本でした。今さら、できの悪いヒーローものも目新しさもない。悪役も普通。監督はデビッド・F・サンドバーグ

 

兄弟と父が夜のドライブ中。どうやら弟は父からも兄からも見下げられている。突然、その弟が魔法使いの前に呼び出されたのだが、勇者に値せずと送り返され、そのあと事故に遭う。そして何年かして、主人公ビリーの物語へ。

 

孤児で里親を転々とするビリーが今回たどり着いたのは沢山の里子を預かる家。そこで、足の悪いフレディと親しくなる。ある時魔法使いに呼ばれ、シャダム!の掛け声で、ヒーローになる力を与えられる。しかし、そもそも子供なので、やることがガキ。

 

そんな彼の前に、かつて魔法使いに追い返された少年が大人になり、嫉妬に狂うシヴァナ博士となって悪の力を身につけ、ビリーの前に現れる。そしてビリーが身につけた力を奪おうとするのが本編。

 

まぁダメヒーローものも今さら目新しくないし、悪役もこれという斬新さもない。結局悪者は倒され、ハッピーエンドとよくある展開で終わる。まぁ、楽しんだというより、とりあえず消化した感じでした。