くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「バースデー・ワンダーランド」「アベンジャーズ/エンドゲーム」

「バースデー・ワンダーランド」

面白いはずなのだが、今ひとつ盛り上がらずに終わってしまった感じの作品でした。物語のキーである色が失われることの危機感とか描写が弱いのと、雨が降ればどうのという肝心のところが見えなくて、結局何のなのだという仕上がりになってました。監督は原恵一

 

主人公アカネが学校をズル休みするところから映画が始まる。ちょっと生意気な猫ややたら優しい母、そして近所の雑貨屋を営むマイペースのお姉さんチィさんが紹介され、よくあるオープニングとなる。

 

チィさんの店で、アカネが思わず触った手型が取れずもがいていると地下室からヒポクラテスと名乗る錬金術師とピポという小人が登場。自分たちの世界を救うため、無理やりアカネとチィはその不思議な世界へ連れていかれて物語が始まる。ここはいいのですがね。

 

どうやらヒポクラテスの国では色が失われつつあり、雨を降らせる儀式をするための王子が眠ったままで、それを救うのがアカネだという展開。ただ、色がなくなることへの危機感が全然見えないし、邪魔をする機械戦車の悪者、実は王子の変わり果てた姿なのだが、のインパクトも弱い。

 

所々に入るアニメ独特のギャグも全然生きていないし、結局あれよあれよとハッピーエンドになってしまい、アカネたちは元の世界に戻ってエンディング。アカネの成長を描くのか、不思議世界に行った意味も何もほとんど関係ないラストは流石に雑。

 

キャラクターデザインにロシアのイラストレーターを入れてオリジナリティを出した絵作りなのだが、今ひとつ盛り上がり切らなかった。

 

アベンジャーズ/エンドゲーム」

いやあ、引っ張った引っ張った。三時間も使う物語じゃないだろう、という感じだが、オールスターで登場するラストは何が何かわからないし、時間を遡ってやり直すという安易なストーリー作りも流石にまいる。でもまあ、退屈はしなかったから娯楽としてはこれでいいのだろう。監督はアンソニー&ジョー・ルッソ

 

前作でアベンジャーズの半数を失ったスタークたち。サノスの悪行を正し、死んだ仲間をよみがえらさそうとタイムトラベルすることを思いつくって、それはないやろ、という導入。まあ、そこに至るまでにそれぞれの登場人物が集まってくる様を延々と描く。

 

そして、6つの石を取り戻し現世に帰ってくるが、タイムマシンを通ってサノスもやってきて、最後の戦い。今までのアベンジャーズ以上にマーベルコミックのメンバーが勢ぞろいし、大バトルを繰り広げるが、もう、地球が舞台じゃないほどに無茶苦茶なバトル戦。そして最後はスタークが自ら犠牲となり敵を倒し大団円。

 

トム・スタークの葬儀シーンからそれぞれのこれからを延々と描いてしんみりと映画は終わる。ほんまにこれで終わりやろね。という出来栄えの映画だった。