くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「パドマーワト 女神の誕生」「クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅」

「パドマーワト 女神の誕生」

普通の歴史大作で、しつこいスローモーションと仰々しいほどの大作シーンだけを見せる映画でした。インド映画史上最高の制作費と言いますが、使い方を間違えた感じです。ただディーピカー・パードゥコーン目当てで見に行ったインド映画なので、彼女の美しさを堪能できただけで十分元が取れました。本当に美しいですね。

 

13世紀末、シンガル王国の王女パドマーワティはメーワール王国のラタン・シンと恋に落ち結婚をする。そんな頃北インドで叔父を殺して王位についたのがアラーウッディーンだった。

 

絶世の美女パドマーワティの噂を聞いたアラーウッディーンは様々な手を使い彼女を手に入れんとするが、顔を見ることさえできない。そしてとうとう国同士の争いとなり、アラーウッディーンはメーワール王国に攻め入る。

 

そして、汚い手でラタン・シンを殺したのだが、パドマーワティは自ら火の中に身を投じ伝説となって勝利を収める。

 

とにかく、パドマーワティを演じたディーピカー・パードゥコーンが美しすぎる。見ているだけでうっとりしてしまうから、だらだら見せるスローモーションも耐えられる。それだけの映画でしたが、十分満足でした。

 

「クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅」

軽いタッチで展開するちょっとしゃれたファンタジーラブストーリー。ストレートにファンタジーで押し切ればいいのですが、やっぱり難民が出てきてと言うさりげないリアルも垣間見られるのは今時という感じ。監督はケン・スコット。

 

三人の悪ガキが捕まって少年院に送られるところに一人の青年アジャがやってくるところから映画は始まる。この青年、三人の悪ガキにちょっとしたお話をするから聞けと言う。そして始めたのは奇想天外なアドベンチャー

 

インドで、子供の頃から悪ガキだったアジャは、いつもつるんでいる友達と悪さばかりしていた。母親はいつかパリに行く夢があったが、いつまでたっても貧乏なまま。やがて、母は亡くなってしまう。アジャは偽札の100ユーロを持って、借金をしてフランスへ旅立つ。

 

フランスでは憧れの家具店に行き、いろいろ物色しているうちにアメリカ人の美女マリーと出会う。金のないアジャは、翌日エッフェル塔で再会することを約束して、その夜は家具店のクローゼットへ。ところがそのクローゼットは搬出されることになりアジャを入れたままイギリスへ。トラックの中で難民と知り合うも、審査で拘留されてしまう。

 

ところがふとしたことでアジャは大金を手に入れるが、逃げる過程で思わず気球に乗ってしまう。そのままパリに戻るはずが気球は海の上へ。そこで通りかかった貨物船に拾われるが金を全て取られリビアの港に着く。

 

アジャはそこでかつて知り合った難民と出会い、金を取り戻す。しかし難民キャンプで難民に金を分け与え、無くなってしまう。残りの金でフランスへ渡り、マリーと再会するがマリーは別の男性と行ってしまう。

 

アジャはそのままインドに戻るが、借金取りに追いかけられ、その返済の必要もあり教師になる。そこへマリーがやってきてハッピーエンド。と言う機関銃のようなお話を少年たちに語り終える。そして、自分の授業に毎日出るなら少年院に行かなくてもいいと言って少年たちを助けてエンディング。

 

アジャの話は本当のことなのか作り話なのか。それは定かではないが、そんな映画でした。楽しいのですが、どこか噛み合わない感じが残るにはなんだろうと言う感じでした。