くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2008-01-01から1年間の記事一覧

映画感想「ウォンテッド」

ロシアの奇才ティムール・ベクマンベトフ監督のハリウッド進出第一作「ウォンテッド」を見てきました。「ナイトウォッチ」で見せた独特の映像感覚と音に対するオリジナリティあふれるリズム感は今回の「ウォンテッド」で爆発。しかも、冒頭のつかみの部分か…

映画感想「おろち」

楳図かずお原作の伝説の名作漫画「おろち」 今まで映画化が難しいといわれていたらしい作品がとうとう劇場に登場した。 かなりの期待はしていたが、監督があまり名のあるひとでもない中で不安もかなりあった。第一印象は、なんともテンポに載れない作品でし…

映画感想「12人の怒れる男」

この作品をみて、シドニー・ルメット監督の名作を思い出さない人はおそらく皆無に近いでしょう。たとえ、映画ファンならずとも、あまりにも有名なオリジナル版はいまなお、映画史に燦然と光っています。そんな金字塔をリメイクしようとしたのが、ロシアの世…

映画感想「大決戦!超ウルトラ8兄弟」

もう、笑ってしまう。 何でこの年になってウルトラマンの映画を見に行くのか?とにかく、懐かしいの一言のために見に行った。なんせ、初代ウルトラマンの黒部進さん、セブンの森次晃嗣 、ウルトラマンエースの高峰圭二 そして帰ってきたウルトラマンの団時朗…

映画感想「パコと魔法の絵本」

この映画に理屈なんてない。 前半、ほんの15分ほどたって、パコ(アヤカ・ウィルソン)が登場するあたりから、もう涙が止まらなかった。最初は涙が流れるままに見ていたのですが、そのうちハンカチで押さえないと見ていられない。しまいにはいすを揺らすほ…

映画感想「おくりびと」

モントリオール世界映画祭でグランプリ受賞。スタッフ誰もが、そんなことを予想もしなかったために会場にもいなかったという驚きの作品である。まぁ受賞の有無はともかくも、最初から見たかった映画なので、本日出かけた。なんせ、受賞によるミーハーのおじ…

映画感想「幻影師アイゼンハイム」

少し前に公開され、見る機会がないままに、あきらめていたのだが、天六ユウラク座で細々と公開していたので、いそいそと出かけた。映画友達の人が絶賛しただけあって、すばらしい作品でした。19世紀末のウィーンを舞台に、奇術師アイゼンハイムを主人公に描…

映画感想「幸せの1ページ」

非常に評判が悪いこの「幸せの1ページ」 主演がジョディ・フォスターで、引きこもりの作家が少女を助けるために冒険にでるなっていうキャッチフレーズで宣伝しているため、誰もがかつてのジョディのイメージからシリアスな人間ドラマだと思ったためだろう。…

映画感想「グーグーだって猫である」

漫画家大島弓子さんの自伝的エッセイ漫画を映画化した作品で、犬童一心監督作品でもあるので、少々期待していた作品でした。 しかも、今や名優に近い存在感のある小泉今日子主演、とくれば、傑作まで行かなくてもそれなりに楽しめるだろうという期待があった…

映画感想「20世紀少年第一章」

原作を読んで期待の一作「20世紀少年」その第一章を見る。 監督は堤幸彦。きらいな監督ではない。キャストも唐沢寿明、豊川悦司などなど、芸達者をそろえ、原作の複雑なプロットを映像化にチャレンジ。そもそも、原作のプロットの組み立てが複雑すぎるがゆえ…

映画感想「闇の子供たち」

タイにおける外国人による幼児買春、臓器売買、その実態を衝撃的な物語として取り扱った梁石日の原作を阪本順治監督が映画化した作品がこの「闇の子供たち」冒頭、大きな満月がゆっくりと夜空を動く、背後に流れる心臓の鼓動のようなドンドンという効果音。 …

映画感想「デトロイト・メタル・シティ」

見るつもりではなかったのですが、結構評判がいいようで、という周りの言葉に乗せられて見に行きました。原作のコミックの味をまったく理解していない、稚拙な脚本を松山ケンイチの演技力で何とかカバーしているものの、あまりにも未完成過ぎる大森美香の脚…

映画感想「落語娘」

「櫻の園」の中原俊監督の作品と会って、そして、最近結構渋く名手北津川雅彦さん、ミムラさん、主演とあって期待ありで見に出かけた。物語は、この落語をすると必ず死ぬという題目「緋扇長屋」を演じるクライマックスを用意して、非凡ながら天才肌の落語家三…

映画感想「ハムナプトラ3呪われた皇帝の秘宝」

ハムナプトラシリーズも第三弾、とうとうミイラ再生は中国に。 というかなり無理のある設定は明らかに北京オリンピックを意識しての物語である。と、まぁ推測ですが、展開からして間違いないでしょう。今回はなんとアジアの大俳優ジェット・リーとミッシェル…

映画感想「インクレディブル・ハルク」

地元では吹き替え版しか上映していなかったので、なんとか字幕版を見ようと今日まで引き延ばしたが、とうとう、時間もなくなってきたので、仕方なく吹き替え版を見る。それほど期待はしていなかった作品ですが、これがまたすごくおもしろかった。 数年前に公…

映画感想「ダークナイト」

「バッドマン・ビギンズ」に始まった新しいバットマンシリーズ第二段、「ダークナイト」を見てきました。 前作もティム・バートンのシリーズとは打って変わってのシリアスかつ格調高い作品だったので、今回も覚悟して見に行きましたが、案の定、前作以上に非…

映画感想「闘茶」

結構好きな俳優さん香川照之さんと戸田恵梨香さんが主演のちょっと変わった映画「闘茶」を見てくる。物語はなぜか茶と茶の戦いというなんとも訳のわからない世界。舞台は台湾だが、そもそもことのおこりは中国の茶のでんせつからくる。はっきりいって、かなり…

映画感想「スカイ・クロラThe Sky Crawlers 」

押井守監督が描く、近未来の世界。 どれくらい先かわからない近未来、かつてのような戦争は絶えたものの、企業が、ビジネスとしての戦争ゲームが合法的に行われています。 戦士となるのはキルドレと呼ばれる永遠の青少年達。彼らは遺伝子の操作により永遠の…

映画感想「ドラゴン・キングダム」

ジェット・リーとジャッキー・チェンの当代カンフースター二大共演という超大作?というふれこみの「ドラゴン・キングダム」 アクションへの期待と、ファンタジックな内容への興味から、早くから見たかった作品です物語はどこか「ネバー・エンディング・スト…

映画感想「ハプニング」

M・ナイトシャマラン監督の最新作「ハプニング」、例によって、シャマラン監督独特の信念にのっとった個性的な作品でした。 以下、内容に触れないと感想が書きづらいので、ネタバレしていきます宣伝フィルムにもあったように突然、人々が倒れていく。もちろ…

映画感想「百万円と苦虫女」

蒼井優ちゃんの主演映画「百万円と苦虫女」をみる。百万円が貯まるたびに次に街へ引っ越して新しい生活を続けていく一人の女性の物語。 その物語をきけば、かなり興味をそそられる作品です。 特に、期待もしていませんでしたが、蒼井優さんは好きな女優さん…

映画感想「崖の上のポニョ」

宮崎駿作品でなかったらおそらく行くことがないであろう「崖の上のポニョ」を見に行った。 先に見た友人の感想が今ひとつだったこともあるし、それほど期待もしていなかったので、まぁ気楽に見ることができました。物語は人魚姫の物語を模したようであり、また…

映画感想「クライマーズ・ハイ」

1985年に起こった大惨事、日航ジャンボ機墜落事故を映画いた横山秀夫原作の映画化である。歴史の一ページとして、そして、二度と起こしてはいけない悲劇の一ページとして、この作品は見ておかなければいけないと思い、本日出かけた。第一印象は、非常に…

映画感想「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」

実写版「ゲゲゲの鬼太郎」の成功を受けて、更なるスケールアップで送る「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」を見てきました第一作のときも書いたかもしれませんが、非常に脚本が甘いです。 基本的なストーリー展開の常道をまったく無視した展開で、行き当たりばったり…

映画感想「カメレオン」

「探偵物語」や「処刑遊戯」など松田優作のB級アクション映画の傑作を書いた丸山昇一さんの脚本によるアクション「カメレオン」 主演は私も大好きな藤原竜也である。そもそも、松田優作を意識して書いたというだけに、どことなく松田優作のイメージが残る。…

映画感想「スピード・レーサー」

いわずと知れた竜の子プロの名作アニメ「マッハGO!GO!GO!」の実写版。といってもほとんどCGで見せるのだからどこまでが実写かは疑問ですが。そして、監督はなんとあの「マトリクス」シリーズを手がけたウォシャウスキー兄弟。「マトリクス」以来はじめ…

映画感想「イースタン・プロミス」

デヴィッド・クローネンバーグという監督さんは時として徹底的なB級映画を作るかと思うと、超一級品の芸術作品を完成させる。 そんなシリアスなサスペンスドラマがこの「イースタン・プロミス」イギリスの裏社会に潜むロシアンマフィアの姿を無国籍化と思わ…

映画感想「ラスベガスをぶっつぶせ」

おもしろそうだと思っていたのだが、どうもこの題名がいけない。あまりにもB級映画丸出しの映画に見える。原題は「21」だからいわゆるブラックジャックの意味だが、日本ではいろいろとややこしい題名なのでパスしたのだろう。といって、あの題名はあまり…

映画感想「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」

インディ・ジョーンズが帰ってきた。私のような年代の映画ファンにはまさに神様のような存在のスティーヴン・スピルバーグ監督の傑作シリーズ。 その、復活作品「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」を見る。冒頭のシーンから自信の名作「激突!」…

映画感想「ジュノJUNO」

こじんまりと公開された作品が、口コミで大ヒット、とうとう、アカデミー賞ノミネートと脚本賞を受賞した話題の作品「JUNOジュノ」を見ました。監督はあの「ゴーストバスターズ」のアイバン・ライトマン監督の息子ジェイソン・ライトマン。そして、主人…