くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

映画感想「グラン・トリノ」

本当にいい映画である。 冒頭の物語が始まるや否や、いつの間にか、画面に引き込まれ、食い入ってしまう。すでに78歳になったクリント・イーストウッド、その彼がおそらく最後の映画出演になるのではないかといわれている作品である。朝鮮戦争で勲章をもら…

映画感想「蟹工船」

なぜ今この映画がリバイバル?という思いなのですが、2008年からの世界不景気の中で、不当労働に対する注目が注がれて、なぜか流行語対象、そして話題になった小林多喜二原作ということで、再映画化も企画される中のリバイバルということでした。監督は…

映画感想「バーン・アフター・リーディング」

コーエン兄弟が久々にはなった、コミカルサスペンス「バーン・アフター・リーディング」 冒頭から、衛星上から地球を見る俯瞰、そしてぐーっと寄っていって、この物語の舞台の街へと入り込んでいくあたり、テンポのよい、それでいてどこか意味ありげな音楽を…

映画感想「鴨川ホルモー」

「鹿男あをによし」の万城目学原作、といえば思い切りばかばかしいけど、どこか惹かれる物語を書くのでファンの多い人ですが、その原作がとうとう映画になった。 「鴨川ホルモー」とにかく、常識とか、リアリティとか、隠されたテーマとか、そんなわずらわし…

映画感想「ミルク」

ガス・ヴァン・サント監督が1970年代に実在した政治家ハーヴェイ・ミルクの半生を描いた話題作。 同性愛がまだまだ社会で認められず、さまざまな境遇の中で排除されていいた時代、孤高の戦いを挑んで、排除されんとする公民権を守り、社会に同性愛者の存…

映画感想「スラムドッグ$ミリオネア」

映画が誕生してすでに100年以上になる。その中でさまざまな作り方が試されてきました。 物語展開の方法、カメラアングルの方法、カメラワーク、演出、画面作りなど監督やスタッフのさまざまな個性が発揮されてきました。 そんな、まざまな個性がひとつに終結…

映画感想「花の生涯〜梅蘭芳〜」

「さらばわが愛〜覇王別姫〜」から16年たって、再度京劇の世界を描いたチャン・カイコー監督の期待作品、今度は完全な実話の世界にい望んだ。 「さらばわが愛〜覇王別姫〜」が素晴らしい映画だったので、期待しないほうがおかしいというものである。確かに京…

映画感想「レッドクリフ Part? ―未来への最終決戦―」

ジョン・ウー監督が満を期して製作した超大作「レッド・クリフ」二部作 いよいよ後半部分を本日、期待の中で見てきました圧倒的な物量と圧倒的な特撮シーンの数々、もうスクリーンいっぱいに展開する迫力ある戦闘シーンはまさに映画の醍醐味、エンターテイン…

映画感想「ウォッチメン」

誰も彼もが非常に酷評の書き込みばかり見るので、控えていた「ウォッチメン」 もう行くつもりはなかったのですが、ちょっと時間があいたので見に行ってみました。はたして、どこがどうひどい映画なのか見てみたかったのもあります。ところが2時間40分以上…

映画感想「ザ・バンクー堕ちた巨像ー」

「パフュームある人殺しの物語」のトム・ティクヴァ監督作品「ザ・バンクー堕ちた巨像」をみる。題名からはどうにも、惹かれるもののない作品でしたが、やはりトム・ティクヴァ、その点だけで期待しても十分と思ったからです冒頭、クライヴ・オーウェンのア…

映画感想「トワイライト〜初恋〜」

全米ベストセラー小説の純愛ラブストーリー「トワイライト〜初恋〜」 ヴァンパイアと高校生というかなりロマンティックな設定に、かつての夢あふれたアメリカ映画の世界を予感させられ、期待の一本でした。出だしは、森の中で小鹿を追う狼のシチュエーション…