くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

映画感想「風吹く良き日」

先日見た「鯨とり」と同じイ・チャンホ監督作品である。 荒削りで韓国映画らしい幼稚さは多々見られるが、三人の若者たちのがむしゃらに生きるひたむきさを描いた点では「鯨とり」同様、なかなか評価される作品だったように思います。映画が始まると単純なア…

映画感想「SUPER8/スーパーエイト」「あぜ道のダンディ」

「SUPER8 スーパーエイト」 スティーブン・スピルバーグ製作総指揮、J・J・エイブラムズ監督となれば期待しない方が無理というものだが、宣伝フィルムを見る中で、それほどのものかという不安もあった。そして案の定、この程度の映画かという作品だ…

映画感想「ロシアン・ルーレット」「デンデラ」

「ロシアン・ルーレット」 2005年に監督し、話題になったオリジナルをハリウッドで監督自らリメイクした作品。 オリジナル版がどの程度のものかわからないが、なかなかどうして、ちょっとおもしろい作品でした。映画が始まると蜘蛛の模様がはいった電球…

映画感想「月の輝く夜に」

午前10時の映画祭選定作品というだけの興味で見に行った作品なのですが、非常によかったです。 コミカルに、軽快に展開するおしゃれなラブコメディの傑作でした。フェリーニ作品を思わすようにミラノオペラの車がニューヨークにやってくる。背後にイタリア…

映画感想「スカイライン 征服」

無茶苦茶な映画を見た。まさに爆笑のエンディング。B級SF映画なのだからこれで良いのだといえばそれまでだが、下手に特撮技術が進んでいるためにCGシーンは圧倒的にリアリティがありできばえがいい。だからその中途半端さがなんとも言えなくめちゃくち…

映画感想「アンダルシア 女神の報復」

おもしろかったです。たぶん最近の日本の娯楽映画では5本の指にはいるかもしれないできばえ。出だしからラストシーンまで退屈しないし、謎解きがおもしろいし、真相で驚いてしまうし、エピローグにニンマリする。本当に楽しめました。原作は真保裕一、前作…

映画感想「不知火検校」

これは傑作でした。 森一生らしい豪快なカメラワーク、そして勝新太郎のアンチヒーローのごとき圧倒的な存在感、そして太田誠一の美しい美術セット、スタッフ、キャストが見事にコラボレートし、並外れた悪知恵の才覚で見る見る出世していく希代の悪人杉の市…

映画感想「光のほうへ」「男たちの挽歌」

「光のほうへ」 デンマークの寒々とした景色を背景にアル中の母と暮らす二人の兄弟、彼らにはまだ生まれたばかりの赤ん坊の弟がいるが、母は全く面倒を見ず名前さえ無い。この赤ん坊に二人の兄弟はミルクをあげたりしてかわいがっている。兄ニックと弟(最後…

映画感想「東京公園」「人肌孔雀」

「東京公園」 何とも抑揚のないストーリー展開、さらに、それぞれのキャラクターの性格付けがまるでドングリの背比べのように凹凸がない。そしてその凹凸がでそうになると別のキャラクターが押さえていく。その繰り返しで、それぞれの登場人物さえもがとりと…

映画感想「アリス・クリードの失踪」「ロスト・アイズ」

「アリス・クリードの失踪」 二転三転するストーリーとミステリーでかなりおもしろそうな期待で見に行ったのですが、正直、かなり期待はずれの一本でした。映画が始まると、地面をはうようなカメラで一台の車がとらえられ、そこに二人の男が乗り込む、そして…

映画感想「奇跡」

是枝裕和監督作品でなければ見るジャンルではない。だからほとんど期待していなかったのですが、意外とふつうに良い映画だった気がします。ラストシーンを生かすためにちりばめられた伏線の数々がちゃんとクライマックス、すれ違う新幹線を見ながら子供たち…

映画感想「127時間」

「スラムドッグ&ミリオネア」でも見られたが、このダニー・ボイルという監督の音楽リズムのセンスは抜群だと思う。「スラムドッグ・・」同様今回の作品でもその見事なリズム感覚で映像をもてあそぶように演出していく。一歩間違うと、死を目前にした主人公…

映画感想「荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻」

黒澤明の脚本のなせる技か、森一生の演出のなせる技か、これぞ時代劇の傑作、あらゆるクライマックスシーンのエッセンスがすべて凝縮されたようなすばらしい映画だった。映画が始まると真っ白な装束に身を包んだ荒木又右衛門らが白塗りの顔で堅きの又五郎た…

映画感想「木洩れ日の家で」「テンペスト」

「木洩れ日の家で」 モノクロームの映像詩のような画面が淡々と描かれる美しい一遍。想像はしていたが想像通りの作品でした。一人の老婦人が女医を訪ねる下りから映画が始まります。女医の「服を脱いで横になって」という無遠慮な言いぐさに腹を立てて、婦人…

映画感想「あぶく銭」「敵中横断三百里」「ある殺し屋」

「あぶく銭」 特に取り立てるほどの秀作ではなかったが、クライマックス、雨の中、天知茂と勝新太郎が道行きで殴り込みにいく場面が抜群に美しく、このシーンをみるだけでも値打ちのある一本だったと思う。土砂降りで真っ赤な傘をきた天知茂と皮のコートの勝…

映画感想「朱雀門」

時は幕末、和宮(若尾文子)と幼なじみの夕秀(山本富士子)が書をたしなんでいるところから映画が始まる。平安時代の話かと思っていたら、江戸末期の物語。宮川一夫のカメラが美しい作品でした。和宮はまもなく有栖川家の若宮(市川雷蔵)と結婚を控えてい…

映画感想「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女」「4月の涙」「化身

「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女」 ベルトリッチ二迫る映像を創造したといわれるマルコ・ベロッキオという監督の作品。内容的にあまり好みではないのですが、そのキャッチフレーズに期待して見に行きました。物語はイタリアの独裁者ムッソリーニがまだ…

映画感想「若き日の信長」「銭形平次捕物控 からくり屋敷」「銭形

「若き日の信長」 竹を割ったような小気味の良い映像とストーリー展開に爽快な思いで映画を見終えることができる、そんな傑作がこの作品といえる。物語は今更言うまでもなく、尾張のうつけ者といわれる織田信長の若き日の物語、クライマックスは桶狭間の戦い…

映画感想「シャレード」

30年ぶりでしょうか、久しぶりに見た名作は記憶を遙かに上回りものすごい名作だったことに気がつきました。 映画が始まると列車が走ってきて一人の男性がその列車から投げ出される。そして、ヘンリー・マンシーニの名曲とともにイラストの繰り返しによるタ…

映画感想「X−MEN;ファースト・ジェネレーション」

娯楽映画としての二時間あまりを十分楽しめる普通の映画でした。特に卓越したシーンも目を見張るところもないし、といって途中でだれるような適当な脚本でもない。新シリーズのスタートとしてしっかりと作られたエンターテインメントだったと思います。監督…

映画感想「素晴らしき哉、人生!」「赤ずきん」

「素晴らしき哉、人生!」 かつて宿泊先のホテルで一人でテレビの映画劇場で見て感動し、いつかスクリーンで見たかった映画をやっと今回の「午前10時の映画祭」で実現しました。テレビで見たときの印象通り、すばらしい映画でした。ラストシーンに至るまで…

映画感想「穴」

軽いタッチでしかもコミカルにちょこちょこと展開していく見事なサスペンスコメディ。市川崑監督ならではの映像美というより、職人監督としての手腕が発揮された一本でした。とにかく、始まってからラストシーンまで息をつかせないほどに詰め込まれた楽しい…

映画感想「マイ・バック・ページ」

1969年東大安田講堂が陥落したという報道のナレーション音声で映画が始まる。ただ、まだ正式な画面はスタートしない。 そして画面が映ると陥落後の安田講堂へ入って、壁に書かれた学生たちのスローガンなどを食い入るように読む一人の青年記者沢田(妻夫…

映画感想「メアリー&マックス」

実話を元にしたマペットアニメで、素直に泣いてしまいました。 メアリーやマックスの可愛らしい動きがすごくユーモア満点で思わず微笑んでしまいます。周りを彩るニワトリ、犬、人物などどれも憎めないほどに愛らしいのです。背後に流れるピアノの軽やかなリ…

映画感想「軽蔑」「クロエ」

「軽蔑」 約二時間半の作品であるが、なんともだらけた映画だった。物語にメリハリがない上に、映像展開にも緩急がない。出だしで、主人公の一彦がトップレスのポールダンサー真知子をさらって逃げる場面はいいとしよう。そこからの逃避行が結局郷里に帰って…

映画感想「日本橋」「あの手この手」

「日本橋」 泉鏡花の妖艶な女の美学と市川崑の目の覚めるような映像美がコラボレートした秀作でした。なんといっても、セットや調度品を泥粘土を塗って周りの色彩を浮き上がらせようとした市川崑の色彩へのこだわりには頭が下がります。真っ赤な指輪や帯締め…

映画感想「プリンセストヨトミ」

お話はおもしろい、まさに歴史ロマンというイメージで、スペクタクルとか、壮大なとかいう言葉は全然当てはまらない。でもそれがこの映画の魅力かもしれません。そして、人々が、特に大阪にすむ人々が胸の奥深くに大切にしておきたいお話をこういう形で物語…

映画感想「処刑剣 14BLADES」

ドニー・イェン主演の中国アクション映画である。時は中国の明の国、政府の特殊機関’錦衣衛’という武装集団の青龍と呼ばれるリーダーが今回の映画の主人公。青龍率いる錦衣衛が命令された任務を果たしに向かった先で青龍自らが裏切られていることに気がつき…

映画感想「アジャストメント」「レッド・バロン」

「アジャストメント」 フィリップ・K・ディック原作短編による物語であるが、いかんせんスケールの小さい作品で、短編小説そのもののたわいのない物語でした。なにが足りないのかというと、やはりアイデアのおもしろさを映像にするときにスケールを持たせて…