くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

映画感想「シークレット・チルドレン」「X−MEN:フューチャー&

「シークレット・チルドレン」 アメリカで映画を学んだという、中島央監督作品ということで、ちょっと、おもしろいものが見られるかと思ったが、なんとも退屈な映画だった。基本的に、映画が全く動かない。やたら無駄の多い間延びしたシーンと、陳腐なせりふ…

映画感想「ラスト・ベガス」「ディス/コネクト」

「ラスト・ベガス」 マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、ケヴィン・クラインと大スター四人をそろえての、なんとも、適当な豪華映画、全くアメリカというのは不思議なプログラムを企画するものである。映画は、悪ガキ四人組と…

映画感想「ぼくたちの家族」「オー!ファーザー」

「ぼくたちの家族」 今一番脂ののっている石井祐也監督作品。主演は、デビュー当時から大ファンの原田美枝子である。原田美枝子が主人公玲子を、友達とお茶をしているファーストシーンから、抜群の演技力で、さりげない異常をちらほら見せながらのふつうの会…

映画感想「ニューヨーク 冬物語」「マンデラ 自由への長い道」

「ニューヨーク 冬物語」 とってもファンタジックな奇跡の物語、不思議なムードが漂う、ラブストーリーのようなのですが、ラストシーンではそうではないことに気がつく。いや、でもやっぱりラブストーリーだったか?あまりにも美しすぎるストーリーは、かえっ…

映画感想「大いなる幻影」「青島要塞爆撃命令」「明治天皇と日露大戦

「大いなる幻影」 まったく、何十年ぶりかのスクリーンでの再見であでる。今更いうまでもない、ジャン・ルノワール監督の名作にした、映画史上の屈指の傑作と呼べる作品。初めてみたときも、そうだったが、この作品の芸術性、クオリティの高さは、今回も具体…

映画感想「カストラート」「闇金ウシジマくんPart2」

「カストラード」 ボーイソプラノを維持するために、去勢された歌手=カストラードで、伝説的な人物ファリネッリの生涯を描いた物語。映画は一人の少年が歌っている所から始まる。突然、二階の廊下に現れた全裸の男が、叫び声とともに飛び降りる。その幻影が…

映画感想「旅情」「クローズEXPLODE」

【旅情」 寡作で知られた、デビッド・リーン監督の名作の一本を見ることができました。さすがに、ロマンティシズムあふれる見事な作品で、これが映画というものだと迫ってくる。物語は、アメリカから一人旅でベニスにやってきたジェーンと、ベニスで知り合っ…

映画感想「バチカンで逢いましょう」「祖谷物語 おくのひと」

「バチカンで逢いましょう」 それほど期待もしていなかったのですが、これは掘り出し物の一本でした。 ヨーロピアンコメディの秀作です。ストーリー展開のテンポが実にいい。台詞の応酬のリズム感も、エピソードの組立もとっても楽しい。笑いながら、どこか…

映画感想「蜘蛛女のキス」「醒めながら見る夢」

「蜘蛛女のキス」 ウィリアム・ハートの演技がカンヌ映画祭、アカデミー賞で賞を取った作品である。監督はヘクトール・バベンコ。物語は、主人公モリーナが、自分が見た映画のストーリーを語り始めるシーンに始まる。頭にターバンのようにまく真っ赤な布のシ…

映画感想「あなただけ今晩は」「野のなななのか」

「あなただけ今晩は」 いうまでもない、ビリー・ワイルダー監督の名作の中の一本。もちろん、かなり以前に劇場で見た作品だが、ビリー・ワイルダー作品というのは、脚本がすばらしいために、何度見ても飽きることがない。今回も、その見事なウィットの数々と…

映画感想「オール・ザット・ジャズ」

30数年ぶりに見直した。さすがに、ボブ・フォッシーの才能が映像という形で昇華したと呼べる、飛び抜けた傑作で、その意味で、凡人が理解し得ないほどの、並外れた映像感性でスクリーンを埋め尽くし、展開する物語に圧倒される。結果として、この作品を嫌…

映画感想「ルパン三世 カリオストロの城」「ソウル・フラワー・トレ

「ルパン三世 カリオストロの城」(デジタルリマスター版) 何千本という映画を見てきたが、本当に好きな映画というのは一握りである。そんな作品の中の一本がこの映画。ヒロインクラリスに一目惚れして約三十数年、今回久しぶりに見直したこの映画、やっぱ…

映画感想「チョコレートドーナツ」「ブルージャスミン」

「チョコレートドーナツ」 これは、かなりの秀作でした。いい映画です。すばらしい映像です、画面から伝わってくるメッセージがとにかくやさしくて、胸に迫ってきます。映画は一人の少年マルコが、女の子の人形を抱えて夜の町を歩いているシーンからはじまり…

映画感想「パリ、テキサス」「ボルサリーノ」

「パリ、テキサス」 見逃していた、ヴィム・ヴェンダース監督の傑作をみることができた。というか、やはり、全盛期のナスターシャ・キンスキーを見たかったというのもある。さすがに、ヴィム・ヴェンダース大人気の頃の一品、すばらしい映像に引き込まれる。…

映画感想「穴」(ジャック・ベッケル監督)「K2 初登頂の真実」「

「穴」(ジャック・ベッケル監督版) TUTAYA発掘映画で、ここ50年近く劇場公開された覚えのない名作を見ることができました。物語は、いわゆる、脱獄物で、ストーリーは非常にシンプル。一人の若いガスパードが、8号棟からから、物語の舞台の11号…

映画感想「クジラのいた夏」「WOOD JOB!神去なあなあ日常」

「クジラがいた夏」 吉田康弘監督作品は、非常に荒削りなのですが、きっちりとストーリーをぶれさせずに、それでいて、映画としての映像もちゃんと織り込んだものになっている。その魅力は今回の作品でも発揮されていたと思います。プールサイドで四人の高校…

映画感想「ファイ 悪魔に育てられた少年」

ちょっと期待していた韓国映画なのだが、冒頭の幼い映像に、辟易し、退屈になりかけたまま、前半を見ていたら、眠くなってしまった。意味ありげな映像やカットが続く中、幼くして殺人強盗団に育てられた、ファイという少年が、やがて、思春期になり、自分の…

映画感想「ダブリンの時計職人」「おとなの恋には嘘がある」

「ダブリンの時計職人」 おもしろい題材なのだが、今一つ、個性に欠けるというか、どこか不完全燃焼のような出来映えになっているのが残念。映画は、海を眺める駐車場から始まる。一人の男、主人公のフレッドが海を眺めてベンチに座っている。後ろの車が、回…

映画感想「ディナーラッシュ」「プリスナーズ」

「ディナーラッシュ」 ちょっと小味の利いた、スリリングな、群像劇の秀作。TUTAYA発掘映画祭で見ることができました。映画が始まると、有名レストランの厨房がスローモーションで写される。近くに同様の店ができたという会話から、まけるはずがないと…

映画感想「相棒 -劇場版III- 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ」

いやぁ、ここまでするか?というほどの無理のある設定と展開、その無理がたたって、だんだんつじつまが合わなくなり、それでも、テレビ版の空気を残さなければいけないというしがらみが絡んできて、結局、どっちつかずに終わったこのシリーズ最悪のできばえ…

映画感想「アメイジング・スパイダーマン2」

2時間以上ある娯楽映画にしては、正直、退屈だった。つまり、人間ドラマを描きすぎている。3Dが売りだというなら、その部分だけがエンターテインメントで、それ以外をとにかくひたすらドラマを語っていくのは、ちょっといただけない。さらに、この手のヒ…

映画感想「とらわれて夏」

単純な、犯罪者と離婚した女性との危険な恋物語と高をくくっていましたが、映画の視点が、子供の目を通すという、ちょっと甘酸っぱさも見え隠れするところが、この監督の趣味なのかもしれません。「ジュノ」のジェイソン・ライトマン監督です。この映画の主…