2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧
「インサイダーズ/内部者たち」 特に見る映画もなくなり、友達が面白いと勧めるので見に行った。韓国映画特有の重さと展開だが、思いの外面白かった。物語が丁寧に作られているからだろう。もちろん、特有の残酷シーンが頻繁に出てくるのだが、人物が整理さ…
「リップバンヴァンウィンクルの花嫁」 12年ぶりの岩井俊二監督作品がでした。いやぁ、まだまだ健在、これは傑作でした。作劇のうまさ、展開の絶妙さ、そして、彼ならではの現実離れした世界への誘い、特に脚本が素晴らしい、どれもが岩井俊二の世界ではなか…
「スイートハート・チョコレート」 韓流ドラマのような純愛ドラマで、映像の作り方もいかにもな演出になっている。ただ、ストーリーの構成がかなり雑で、芯を捉えた作り方をしていないので、雑然とした流れになっているという意味で、凡作と言える映画でした…
「マジカル・ガール」 不思議な映画だなというオープニングから、どんどん物語は奇妙なフィルムノワールの世界へ流れ込み、いつの間にか、俗っぽい犯罪映画として幕を閉じる。その背景にあるちょっと切ない物語がこの映画の魅力と言えるかもしれません。監督…
「映画暗殺教室〜卒業編〜」 荒唐無稽な原作コミックの実写版続編。監督は引き続いて羽住英一郎である。前作はその度肝を抜いたハチャメチャ感が面白かったが、今回の続編はなんとも間延びしたテンポの悪い映画でした。原作が悪いのか脚本で失敗しているのか…
「ちはやふる〜上の句〜」 この手のコミックの映画版はほとんどハズレなので、半信半疑で見に行った。まぁ、広瀬すずを観れればいい程度だったのですが、これがなんとも楽しいし面白い。とにかくテンポがいい。ハイスピードでエピソードが積み重ねられていっ…
「幸せをつかむ歌」 メリル・ストリープが生で歌ったのが話題になったドラマで、監督はジョナサン・デミである。正直、普通の映画である。アカデミー賞監督と女優が主演を務めている割には普通の映画なのです。しかもストーリー構成がいまひとつで、結局、メ…
「リリーのすべて」 ぴちっと決まった構図と美しい北欧の色彩演出が抜群の映画で、その品の良さゆえに、物語がともすると、俗っぽくなるのを食い止める一級品の映画に仕上げています。監督はトム・フーパーです。美しいデンマークの風景をバックにしたタイト…
「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」 上品すぎる映像と展開で、正直、退屈というより、平坦すぎて困ってしまったというのが正しい。確かに物語の構成はよくできているのですが、いかんせん、ストーリーテリングの演出があまりよくない。しかも、主演のイアン・…
「エヴェレスト 神々の山嶺」 もっとしょぼい映画かと思ったが、登頂シーンはそれなりの努力の跡が見られるし、迫力こそ普通とはいえ、ドラマティックな映像でカバーするというスタッフの意気込みは感じられる映画でした。ただ、主人公深町のドラマであると…
「偉大なるマルグリット」 実在のソプラノ歌手フォローレンス・フォスター・ジェンキンスをモデルにした物語というのとストーリー展開がなんとも微妙なニュアンスで絡み合って、何をどう見て良いのか迷ってしまう不思議な映画でした。これを感動したと見るの…
「星ガ丘ワンダーランド」 それほど期待していなかったのですが、ちょっと素敵な映画でした。幻想と現実、過去と現代を組み合わせたファンタジックな映像作りで描くある家族の物語。決して、傑作とは言わないまでも、どこか心に残る佳作というイメージの一本…
「セーラー服と機関銃 卒業」 「セーラー服と機関銃」のその後の物語。監督は前田弘二。期待はしていなかったとはいえ、とにかく退屈なほどにテンポが悪い。ただ橋本環奈というちょっと可愛い女の子を主役にしての企画程度の一本だった。脇役もいまひとつ面…
「股旅」 市川崑監督がテレビシリーズ「木枯らし紋次郎」の収益を元にATGに持ち込んで製作した意欲作である。渡世人のしきたりを背後のナレーションで説明しながら、くどいほどの口上で一宿一飯の宿にありつく様を描くところから映画が始まる。当時、俳優と…
「不屈の男 アンブロークン」 アンジェリーナ・ジョリーが監督としての第二作で、第二次大戦中日本の捕虜になった元オリンピック選手、ルイ・ザンペリーニの物語である。とにかく、全体にカメラが実に美しい。日本の国旗の背後に光る夕陽や、大軍で飛んでく…
「オートマタ」 スペイン・ブルガリア映画ってのもレアですが、2013年作品がここにきてというのもレア、そんなSF映画を見に来ました。さすがにアメリカ映画とはちょっと空気が違うムードのSF映画の秀作という感じで面白かった。内容がかなりハードというのも…
「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章」 前作も素敵な大人の映画でしたが、今回も素敵な大人の物語でした。監督は前作同じくジョン・マッデン。映画は軽快な音楽とともに、ホテルのオーナー、ドネリー夫人とソニーがアメリカにやってくるところから始ま…
「虹蛇と眠る女」 ニコール・キッドマンが母国オーストラリアで撮った作品なのだが、いかんせん退屈な映画だった。ちょっと異国の雰囲気が漂うのですが、どういう方向に行くのかわからないままに、ひたすら子供を探す両親が狂気に変わっていく様が描かれるだ…
「ザ・ブリザード」 実話を基にした作品だが、物語の組み立てが実によくできていて、素直におもしろく楽しめました 。監督はクレイグ・キレスビーです。映画は、嵐の中真っ二つになって遭難したタンカーペンドルトン号の悲劇と、そのタンカーに残った30数名…
「珍遊記」 ギャグ漫画の実写化なので、ぶっ飛んで遊んでくれればいいのである。オープニングから前半は、それなりに楽しく見せてくれるのだが、途中からどんどんテンポが悪くなってくる。脚本にキレがないのである。監督は山口雄大。中国の伝記「西遊記」と…