2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧
「シン・ゴジラ」 圧倒される。とにかく日本映画界が総力をあげたというのはこのことだろう。第一線で活躍中の俳優を総動員し、さらに、特撮スタッフを総動員して完成させた満身のゴジラ映画、それがこの「シン・ゴジラ」である。監督は樋口真嗣であるが、特…
「殺人容疑者」 映画関係の役者を排除し、舞台劇の役者を使うことで、非常にリアリティのあるドキュメンタリー調の作品に仕上がっている。ある意味、映画全盛期で映画の俳優は映画の俳優と徹底されていた時代ゆえの演出と言えなくもない。監督は鈴木英夫であ…
「スパイ・ゾルゲ 真珠湾前夜」 第二次大戦前夜、世界大戦を前に世界中がスパイ戦を繰り広げていた時代。日本に潜入していたドイツ人のスパイ、ゾルゲの物語を描いたサスペンスタッチの娯楽映画である。監督はイヴ・シャンピ。ソ連の密命を受けたゾルゲが親…
「ミモザの島に消えた母」 なぜに、あれほどまで家族は主人公に極秘にしたのかが最後まで明確に見えなかった。それなりのミステリーだが、無理やりのミステリーという感じに見えたのは私だけでしょうか。監督はフランソワ・ファブラ。主人公のアントワン、妹…
「暗殺」 噂通り、かなり面白かった。成功している韓国アクション映画の典型で、丁寧に組み立てられた伏線とキレのいい展開はなかなかのものです。ただ、少し、盛り込みすぎているところがあり、終盤がしつこいために眠くなってしまったのが残念。監督はチェ…
「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」 「ローマの休日」などの脚本家でもあるが、ハリウッド赤狩りで迫害され、実名を出さずに次々と傑作を世に出した名脚本家ダルトン・トランボの自伝映画である。その内容の面白さに引かれるのだが、ストーリーの流れ…
「ファインディング・ドリー」 前作の「ファインディング・ニモ」は見ていないのですが、続編とはいえ、十分楽しめました。さすがにディズニーのエンターテイメントとしての見せ方は実にうまいと思います。監督はアンドリュー・スタントンです。ほんのさっき…
「AMYエイミー」 2011年、27歳の若さで急逝したジャズシンガー、エイミー・ワインバーグの半生を描いたドキュメンタリーである。本来ドキュメンタリーは見ないのですが、アカデミー賞に輝いていることもあり、興味半分に見に行った。監督はアシス・カパディ…
「あなた買います」 人間ドラマの傑作、小林正樹監督らしい人間の心の奥底に迫る見事な映画でした。物語は一人の野球選手のスカウトマンの姿を描いています。大学リーグのホープ栗田を獲得するために奔走する岸本。栗田をバックアップし一人前にした球 気に…
「森山中教習所」 不思議な空気が全編を覆った青春ストーリー。どこか懐かしくて甘酸っぱいお話なのですが、背後に流れる現実というリアリティも含んだ作品。それほど長くないのに、やたら長く感じる映画でした。監督は豊島圭介です。映画が始まると一人の女…
「祈りのちから」 完全な宗教啓発映画だった。もしかしたらなと思ったがそのままでした。くどいほどのメッセージと、とってつけたようなストーリー展開、シンプルですが行き着くところ、ひたすらキリスト教の啓蒙が行われる。見る必要なかったなという感じで…
「アマデウス」(ディレクターズカット版) 30年ぶりくらいに見直した作品ですが、さすがに素晴らしい名作です。オープニング、自ら首を突き刺したサリエリのシーンから、一気に運び出され、サナトリウムに行きタイトル。そして神父との会話で、自らの過去を…
「忘れえぬ慕情」 とにかく、退屈な映画でした。ストーリーらしいものはなく、ただ日本の文化や風俗を紹介していくだけの展開です。当時の映画予算の20倍近くをかけた超大作ということですが、どこにお金がかかってるかわからない。二度の睡魔が襲いました。…
「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」 約二十年前の物語の続編である。単なる娯楽映画と言い切ればそれまでの一本で、素直なところ、前作のほうがある意味楽しかった気がします。この二十年で、さらにCGもレベルアップし、この手の映画が軒並み次々…
「ペレ 伝説の誕生」 思っていた以上に良かった。映像がポンポンと飛び跳ねている。その軽やかなリズム感がオープニングからラストシーンまで途切れることなく続くので、とっても見ていて心地よい。確かに途中、主人公ペレが心の中で迷う場面もないわけでは…
「ホーンテッド・キャンパス」 脚本がひどいとここまでだれるかという典型的な映画。これで、役者がしっかりしていたり、演出がそれなりなら、もう少し面白い映像が見られるのだろうが、それも普通なので、学芸会のような映画になっていた。日本ホラー小説大…
「疑惑のチャンピオン」 なかなかの秀作でした。とにかく自転車の疾走シーンのスピード感、スリリング感が半端ではない。実話を基にしているとはいえ、単なる告発映画でも、ヒーロー映画でもない深さも伴っているところも素晴らしい。監督はスティーブン・フ…
「ハワイの夜」 当初松林宗恵監督だったが、間に合わなくなり途中からマキノ雅弘監督が引き継いだ作品で、当時本当に恋愛中だった鶴田浩二と岸恵子主演という映画を見る。映画としては実に平凡で適当な作品である。ストーリーの組み立ても、演出もこれという…
「アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅」 前作もそうだったが、このシリーズの欠点は脚本が良くない点だろう。奇抜な色彩とアイデアで最後まで引っ張るのですが、ストーリー構成が実に平凡。でも前作より今回のほうが物語としては面白かった。監督は、前…