くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

映画感想「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」「ムーンライ

「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」 まず、映像がとにかく上品で美しい。もちろん史実なのでジャッキーが着ている服などのデザインや色彩に手を加えるわけにはいかないが、背景との組み合わせや色合いが抜群に美しいし、クローズアップを多用し、人…

映画感想「侠女」「残酷ドラゴン 決斗竜門の宿」

「侠女」 二部作を一気に三時間で上映、4Kレストアバージョンの武侠映画の傑作を見る。なるほど「グリーン・デスティニー」のレトロ版といった感じの作品で、さすがに年代ゆえか描写はスローテンポだが、多分、公開当時この作品を見た人は驚愕したであろう…

映画感想「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由」

「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由」 感情の起伏だけでこれだけドラマティックに物語をみせたというのは驚嘆に値します。その意味で主演のトニーを演じたエマニュエル・ベルコの熱演に拍手したい一本でした。しかも、彼女の力だけでラストまで飽きさせず…

映画感想「サクラダリセット 前篇」「キングコング髑髏島の巨神」

「サクラダリセット 前篇」 もっと薄っぺらい映画かと思ったのですが、かなり面白かったし、真剣に感動してしまった。後篇が楽しみになる一本でした。監督は深川栄洋です。ある高校で一人の少女相麻薫が事故で亡くなった。そのことを告げる先生のカットから…

映画感想「ホワイトリリー」「未来よこんにちは」「パッセンジャー」

「ホワイトリリー」 ロマンポルノリブート企画の一本で、監督は中田秀夫。今回はレズビアンを物語の根幹に、男と女、愛とSEXについて描いて行くという内容。作品の出来栄えは中ぐらいという感じでした。有名な陶芸家の登紀子のもとに住むはるか、二人はお互…

映画感想「3月のライオン 前編」「お嬢さん」

「3月のライオン 前編」 大友啓史監督作品なので、そこそこ期待して見に行ったが、とにかく人間ドラマの部分が全く描けていない。というか神木隆之介が弱すぎて見ていられないのである。脇役に芸達者を揃えているのもあって、完全に見劣りしたままに物語が展…

映画感想「フレンチ・ラン」

「フレンチ・ラン」 時間つぶしに入った作品でしたが、掘り出し物、えらく面白かった。とにかくストーリー展開がスピーディで流れる上に、テンポがいい。アレヨアレヨと見ているうちにラストシーンまで引っ張ってくれる。しかも、それなりのサスペンスも盛り…

映画感想「SING」「わたしは、ダニエル・ブレイク」

「SING」 具が山ほど乗った丼を食べたような感覚になる作品で、ストーリーが詰め合わされていて芯がないので、見終わってからの印象が非常に薄い映画でした。確かにアニメーションは面白いけれど、普通だし、展開も見せ場があるようでまとまりも無く散漫…

映画感想「家族の肖像」(デジタルリマスター版)「汚れたミルク ある

「家族の肖像」(デジタルリマスター版) ルキノ・ヴィスコンティの傑作を何十年ぶりかでしかもデジタルリマスター版で見たが、よく考えればロードショー公開の新品フィルムで見ているのだから、リマスター版にこだわることはない。やはり名作とはこういう緻…

映画感想「哭声」「マン・ダウン 戦士の約束」

「哭声」(コクソン) ホラーでもあり宗教映画でもありサスペンスでもある。相当凝ったストーリー構成に脱帽してしまう傑作、いや傑作という評価をするには語弊がある。ある意味カルトムービーのような作品でした。監督はナ・ホンジンです。山深い田舎の村、主…

映画感想「ラビング 愛という名前のふたり」「雨の日は会えない 晴れ

「ラビング 愛という名前のふたり」 異人種間の結婚が禁止されていた1950年当時のアメリカバージニア州を舞台に、実在したラビング夫妻の物語を描いた人間ドラマですが、非常に真摯に描かれたストーリーが実にいい空気を出している秀作でした。監督はジェフ…

映画感想「チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホ

「チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」 福井県の高校のチアダンスチームが全米大会で優勝するという快挙を成し遂げた実話を基にした、いわゆるスポ根ドラマである。まぁ、広瀬すずを見に行っただけなので、それ以上は期待して…

映画感想「愛と哀しみの果て」「アイヒマンの後継者ミルグラム博士の

「愛と哀しみの果て」 アカデミー賞作品賞などを取ったシドニー・ポラック監督の名作を見る。美しい。とにかく画面の美しさに最初から目を奪われる。広大なアフリカの大地、広がる平原、彼方の山々、動物たち、さらに人物の配置から光の当て方、演出、どれも…

映画感想「モアナと伝説の海」「ある朝の思い出」「思い出」「ベルタ

「モアナと伝説の海」 ディズニーアニメを見たあと毎回書くが、未だに日本のアニメーションはディズニーを超えていないなと思う。何と言っても絵の独創性が格段に違うのだから。とにかく美しい。今回の作品はハワイを舞台にしているので全編が夢のような海の…

映画感想「アサシン・クリード」

「アサシン・クリード」 全く話についていけなかった。ストーリーの整理がついていない典型的な脚本で、原作のゲームを知っている人はある程度ついていけるのだろうが、実写化して映像にする段階でやはりストーリーテリングというテクニックは必要だと思いま…

映画感想「ミューズ・アカデミー」

「ミューズ・アカデミー」 ドキュメンタリーなのですが、不思議な面白さがある映画でした。しかも映像が美しい。ガラス越しやガラスに反射する景色や人物、それにかぶる風景が目を見張る映像になる。監督はホセ・ルイス・ゲリンです。バルセロナ大学のピント…

映画感想「牝猫たち」「The NET 網に囚われた男」

「牝猫たち」 ロマンポルノリブート企画の一本、監督は白石和彌である。デリヘルで仕事をしている三人の女を主人公に、それぞれの女にまつわるその背景のドラマと客との物語、さらにはデリヘルの店の人間模様を描いていく。ロマンポルノなので10分に1回の濡…

映画感想「クリミナル 2人の記憶を持つ男」「素晴らしきかな、人生」

「クリミナル 2つの記憶を持つ男」 娯楽映画としては非常によくできた映画で、素直に最初から最後まで楽しむことができました。監督はアリエル・ブロメンという人です。主人公ジェリコが佇んでいるカットから少し時間が戻る。ビルという男がとある店で大金…