くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

映画感想「オンリー・ザ・ブレイブ」「ハン・ソロ/STARWARS story」

「オンリー・ザ・ブレイブ」 実話なのでこういうラストはどうしようもないのですが、いかにも切なくて悲しい映画だった。ラストシーンはいたたまれない悲しみのまま終わった感じです。監督はジョセフ・コジンスキー。地元の森林消防隊を率いるエリックは、何…

映画感想「暴れ犬」

「暴れ犬」 田宮二郎扮する拳銃の達人の一匹狼のヤクザ鴨井大介が活躍する犬シリーズの第四作目。ゆるゆるの適当な脚本ですが当時の映画産業の立ち位置や一昔前の大阪が見れて楽しかったです。監督は森一生。いきなり暴れ出す主人公の登場から映画が始まり、…

映画感想「ALONE/アローン 」「天命の城」

「ALONE/アローン」 とにかく、クライマックスは時間稼ぎにしか思えないほどくどくどした展開に参ってしまった。監督はファビオ・レジナーロ。2人の兵士が小高い丘から砂漠を見下ろしている。テロリストを狙撃するため待ち構え、ターゲットらしい人々が近づ…

映画感想「ブリグズビー・ベア」「猫は抱くもの」「地上」

「ブリグズビー・ベア」 ちょっと風変わりな映画ですが、面白い作りになっている不思議と魅力のある映画でした。一見陰惨な話がなんともファンタジーに生まれ変わる瞬間がいいです。監督はデイブ・マッカリー。不思議なシェルターの中で暮らす主人公ジェーム…

映画感想「女と男の観覧車」「夜の浜辺にひとり」

「女と男の観覧車」 ウディ・アレンらしい、ちょっとアイロニーを交えた知的なでもどこか寓話的な色合いを醸し出した物語。しかも、黄昏のような夕方のライティングを逆光に捉えた絵作りと、美しい構図が作り出すノスタルジックな画面がとっても美しい。結局…

映画感想「焼肉ドラゴン」

「焼肉ドラゴン」 とってもいい話、とっても引き込まれる話のはずなのに、あと一歩入り込めない。特に前半部分、娘のエピソードが弱いのは、娘三人を演じた役者の力不足のような気がする。もちろん皆芸達者なのだが、流石に両親を演じた2人の韓国俳優が強す…

映画感想「リディバイダー」「榎田貿易堂」

「リディバイダー」 普通のカメラアングルと一人称カメラの映像を交互に駆使しながら、現実の世界と全くコピーされた世界の攻防を描くSFサスペンスは、その斬新さは面白いが、もうちょっとストーリーにも工夫が欲しかった気がします。監督はティム・スミット…

映画感想「母という名の女」「喜劇 男の子守唄」「血とダイヤモンド

「母という名の女」 全く地味な映画です。画面も背景を逆光にした暗いpショットが多いし、展開も淡々と進んでいく。母親という存在を問うた物語であるのはラストでわかるものの、流石にしんどかった。監督はミシェル・フランコ。映画が始まると男女のSEXの声…

映画感想「V.I.P.修羅の獣たち」「オンネリとアンネリのおうち」「モ

「V.I.P.修羅の獣たち」 予想した通り、無茶苦茶に展開する韓国映画らしいスタイルのクライムアクション。これが韓国の色だと見れば個性というべき、そしてファンを獲得してしかるべき色合いの作品でした。その意味では面白かった。監督はポク・フンジョン1…

映画感想「空飛ぶタイヤ」

「空飛ぶタイヤ」 社会ドラマとしてのリアリティのないのが最大の欠点ですが、何よりサスペンスとしてのワクワク感も全くなかった、監督は本木克英。中小の運送業者赤松運送はその経費削減に奔走していた。そんなある日、トラックの脱輪事故で一人の母親が亡…

映画感想「ワンダー 君は太陽」「メイズ・ランナー 最期の迷宮」

「ワンダー 君は太陽」 もっとありきたりな映画かと思っていたが、意外に工夫されたドラマに仕上がっていました。単純に遺伝子異常で生まれた主人公オギーの不幸の物語ではなかった。周辺の人物のドラマにも視点を当てた作りがなかなか好感でした。監督はス…

映画感想「用心棒」「それから」「いつだってやめられる 10人の怒れ

「用心棒」(4Kデジタルリマスター版) 黒澤明監督の代表作を何十年ぶりかでスクリーンで見た。やはり面白い。物語の組み立てや展開のうまさはもちろんですが、こんな話をオリジナルで作ったスタッフの才能に脱帽してしまいます。物語は今更なので書きませんが…

映画感想「Vision」「30年後の同窓会」

「Vision」 これは知的な映画です。と言わんばかりの映像と展開には正直、気分が悪くなる。確かに映像も美しいし、感性は並外れているように思うが、商業ベースに乗せる映画ではないし、監督の独りよがりにしか見えないところもある。監督は河瀬直美。奈良県…

映画感想「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」「白昼の襲

「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」 もうちょっとぽんぽんと弾んで行くかと思いましたが、後半が普通の映画になっていきました。宣伝で何度も出てくる妻が死んだふりをするいろんなバージョンの面白さが、すぐに立ち消えになってドラマ部分に入…

映画感想「終わった人」「いろは囃子」「風流温泉日記」「風流交番日

「終わった人」 よくもまあ、こんなありきたりな映画を作ったものである。 次の展開が全て読めてしまうし、ストーリー展開の妙味も全くない。強いて言えば舘ひろしのファッションの着こなしと言うべきか。流石に長年トップクラスの二枚目を演じてきただけあ…

映画感想「男と女、モントーク岬で」「羊と鋼の森」「万引き家族」

「男と女、モントーク岬で」 ふとした出来心からおかしてしまった大人のラブストーリーという感じで、どこかノスタルジックで切ない話のはずなのだが、男のエゴにしか見えなくもない身勝手な恋物語。でも、こういう気持ちは世の中の男は誰も持っているのでは…

映画感想「MIFUNE THE LAST SAMURAI 」

「MIFUNE THE LAST SAMURAI 」 三船敏郎のドキュメンタリーであるが、やはり三船敏郎といえば黒澤映画になるので、黒澤明の名作の数々が紹介されることになる。どちらかというと、そういった映画フィルムの紹介が中心で三船敏郎の人間に迫る映像はほとんどな…

映画感想「デッドプール2」「50回目のファーストキス」「別れの詩」

「デッドプール2」 前作が期待ほど面白くなかったのですが、今回はそれなりにばかノリが楽しい作品に仕上がっていました。とは言っても今時、この程度の下品な会話の連続とグロテスクな殺しのシーンはそれほど珍しくもないのですが、アメリカ人には受けるの…

映画感想「勝負は夜つけろ」「恋は雨上がりのように」「レディ・バー

「勝負は夜つけろ」 話が複雑に絡み合って面白いはずなのですが、どうもキレが悪いのかのめり込んでいかない。しかし、フィルムノワールを意識したモノクロ映像とジャズのコラボレーションがB級テイスト満載で展開する物語はなかなかのものでした。監督は井…

映画感想「しろばんば」「零戦黒雲一家」

「しろばんば」 古き良き日本映画の名編、際立った何かがあるわけでは無いけれど、心が洗われるような映画でした。演出もしっかりしていますが、脚本が良いと、こういう映画になるのだなと思います。時間の流れ、心の移り変わりもしっかり映し出されている。…

映画感想「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」「OVER DRIVE」

「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」 いい加減に名作のをパロディにした題名はやめて欲しい。実力があるのだから真正面からリメイクにチャレンジしたらどうだろう。こんなことをしているから、若手監督が勉強しないのではないかと思う。しかも、前作はさ…

映画感想「名もなき野良犬の輪舞」「29歳問題」「ビューティフル・デ

「名もなき野良犬の輪舞(ロンド)」 少々作り込み過ぎている気もしますが、韓国バイオレンス映画としてはかなり面白い一本でした。ストーリーの組み立て、カットバックの手腕もなかなかのもので映画になっている映像作りが秀逸。監督はビョン・ソンヒョン。…