2018-01-01から1年間の記事一覧
「アンナ・カレーニナ ヴロンスキーの物語」 つまらないわけではなかったけれど、話がよく理解できないのと、やや長く感じた。ロシア映画らしい一本でした。監督はカレン・シャフナザーロフ。 時は日露戦争。満州の野営病院に勤めるアンナ・カレーニナの息子…
「アンクル・ドリュー」 映画作品としての出来はどうか知りませんが、楽しい映画でした。監督はチャールズ・ストーン3世。 ストリートバスケのコーチをしているダックスが、自分のチームのスターをライバルに取られるところから物語が始まる。 自腹を切りな…
「GODZILLA 星を喰う者」 理屈と講釈だけで、緩急もなくダラダラとした脚本に辟易する作品で、自己満足だけで完結するストーリーに参ってしまった。 ここまで来ると、退屈を超えて呆れてしまう作品。 ゴジラによりなすすべもなくなった地球の人々。ゴジラは…
「ボヘミアン・ラプソディ」 1991年、45歳で亡くなったロックバンド「クィーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーの伝記。素直にクライマックスのライブ・エイドのコンサートシーンでは拍手してしまいました。盛り上がりました。良かったです。監督はブラ…
「パウロ 愛と赦しの物語」 正直言って本当に退屈な映画でした。映画になっていないと言われればそれまでですが、これという展開の面白さもないし、話にポイントもないし、画面は暗いし、前半何度も眠気が襲ってきてしまいました。監督はアンドリュー・ハイ…
「十年 Ten Years Japan」 石川慶監督の「美しい国」、木下雄介監督の「いたずら同盟」、津野愛監督の「DATA」、早川千絵監督の「PLAN75」、藤村明世監督の「その空気は見えない」の5作品をオムニバスで描く。 どの作品も可もなく不可もなく、それぞれの作家…
「デス・ウィッシュ」 オリジナルの「狼よさらば」はテレビでしか見たことがありませんが、やはりチャールズ・ブロンソンのアクの強さはブルース・ウィリスでは物足りなかった。でも、普通にアクション映画として面白かったからよしとしましょう。監督はイー…
「地図のない町」 橋本忍脚本にしてはキレがないように思うのは、ちょっと本来の話を捻じ曲げてサスペンス仕立てにしたときの無理がかかった感じでしょうか。ラストの畳み掛けだけが浮き上がって見えてしまうのも残念だし、少し長く感じてしまうのは物語の構…
「ヴェノム」 話の展開がスピーディなのですが、どうもこの手のシリーズは食傷気味で、キャラクターが変わってもそれほど斬新さもなく、まぁ普通の娯楽の時間つぶし程度にしか楽しめなかった。監督はリーベン・フライシャー。 一基の宇宙船が地球に向かって…
「ビブリア古書堂の事件手帖」 全体に落ち着いた良質の文芸映画的な空気感を持った映画でした。ただ、クライマックスのありきたりで適当なカーチェイスだけが手抜きにしか見えなかった。監督は三島有紀子。 吊り橋の家をいく葬儀のシーンから映画が幕を開け…
「オズランド 笑顔の魔法おしえます」 たわいのない軽い物語ですが、肩も凝らず楽しめたからいいとしましょう。ただ、西島秀俊をはじめキャスト全員が乗り切れていないのが最後まで引っかかってしまいました。監督は波多野貴文。 大学を出て、恋人が勤める会…
「ソフィーの選択」 メリル・ストリープが嫌いにもかかわらず、この映画はめちゃくちゃに良かった。終盤涙が溢れてくる感動、ネストール・アルメンドロスの美しいカメラ、次第に明らかになる主人公ソフィーの壮絶な人生。どの部分をとっても完成された映画に…
「近松物語」(4Kデジタルリマスター版) 溝口健二監督の傑作を4Kデジタルリマスター版で見ました。やはり素晴らしいですね。構図の取り方といいカメラワークといい、うっとりと引き込まれてしまいます。描かれる男と女の情念の深さ、しつこくもなく、重苦しく…
「若おかみは小学生!」 評判に押されて見に行きましたが、なるほど良かった。素直な物語とでてくる個性あふれるキャラクターの絡みが素敵。しかもスピーディな展開と練り込まれた物語がなかなかの仕上がりになっています。正直、ラスト泣いてしまいました。…
「遊星からの物体X」(デジタルリマスター版) 何十年ぶりかで見直したが、結構面白かった。公開当時見たときはこれほどと思わなかったが、話がスピーディでコンパクトにまとめられ、冒頭からラストまで走りきる展開が爽快。しかも、クリーチャーの造形がCG以…
「エンジェル、見えない恋人」 ファンタジーなのはわかるのですが、ほとんど全編一人芝居という映像になるので、よほどの演技と演出が伴わないととしんどいなと思えるものがそのままの作品でした。監督ハリー・クレフェン。 もやもやした混沌とした画面から…
「億男」 お金について考えさせられてくると、どんどんこの映画の魅力にはまり込んでしまう。映画の出来栄えより感情移入させられる作品でした。私はこの映画を褒めたいです。監督は大友啓史。 派手なホームパーティのシーンから映画が幕を開ける。ポールダ…
「ピッチ・パーフェクト ラストステージ」 相変わらず楽しい映画。スラングだらけの会話と軽快なリズムの音楽、スピーディで単純なストーリー、何も考えず、画面だけを見ていればいい感じの作品。監督はトリッシュ・シー。 ある豪華ヨットの上、べラーズのメ…
「2001年宇宙の旅」(デジタルリマスター次世代IMAX上映) お世辞にも面白い映画ではないですが、やはり別格の映画ですね。ああいうイメージが作り出せるスタンリー・キューブリック監督の並はずれた才能に圧倒されます。 物語は今更いうまでもないので、今回…
「負け犬の美学」 観客に賞賛されるヒーロー物でも、よくあるクライマックスもないけれど、ヒューマンドラマとして徹底的に捉えた敗戦ボクサーの物語は、みじかな人生を目の当たりに見せつけられるようで胸を打たれました。監督はサミュエル・ジュイ。 これ…
「スカイライン 奪還」 今回も見せ場の連続で、無駄なツッコミが発生するよりどんどん話が前に進むので、何も考えずに楽しめる娯楽映画に仕上がってました。監督はリアル・オドネル。 時間は前作と同じタイミングから始まります。ロス警察のマークは息子のト…
「アンダー・ザ・シルバーレイク」 不思議なシュール感とスタイリッシュな映像でどこか癖になる作風の映画ですが、思わせぶりの繰り返しが行き着く場所を見つけられないままに延々と続くのはさすがに眠気が襲ってきてしまいました。監督はデビッド・ロバート…
「灰とダイヤモンド」(デジタルリマスター版) アンジェイ・ワイダ監督の傑作を再見。やはり素晴らしい。画面の作り、美しさはため息は出るほどに完成されているし、切ないほどの青春ドラマは胸を打ちます。こういう映画は何度見ても背筋が寒くなってしまいま…
「バーバラと心の巨人」 グラフィックノベルを原作にしたファンタジックな物語なのですが、ちょっと展開のリズムが悪いのか、間延びしてしまうのがとっても残念な作品。主人公を演じたマディソン・ウルフも周りの脇役もいい感じなのに、エピソードの配分と演…
「教誨師」 ほとんど室内からでない舞台劇のような様相で、ひたすら主人公で教誨師の佐伯と死刑囚との対話を描いていく心理ドラマのような映画。確かに重厚だが、もう少し会話の展開にリズムがないと全体の作品の仕上がりがまとまらない。面白いのだが、もう…
「LBJ ケネディの意志を継いだ男」 物語のほとんどがケネディ大統領の存命時代なので、ジョンソン大統領の話なのかケネディ大統領の偉業の話なのかよくまとまらないのですが、ケネディ暗殺事件は何度も映画になっていますが、その直後のジョンソン大統領につ…
「赤毛のアン 初恋」 何の変哲も無い作品なのですが、なんかとっても素敵で癒されます。美しい風景と差し障りのない、でもみんな魅力的な登場人物たち、そして次々と失敗を繰り返す主人公のアンの無邪気ながら天真爛漫な姿。原作が語り継がれるのも最もとい…
「フィフティ・シェイズ・フリード」 三部作の最終章ということで、惰性で見た感じです。第1作からダラダラした作品ですが、まだソフトSMという異質なオリジナリティを匂わせていたので見れましたが、ここにきて普通の映画になって終わりました。監督はジェ…
「パパはわるものチャンピオン」 全く飾りっ気のない素直な映画というのは見終わっても清々しくていいです。単純な物語ですが、単純だからこそ心にまっすぐに感動が伝わってくる。いつの間にか胸が熱くなっているのだから不思議。映像作品としては普通ですが…
「クレイジー・リッチ!」 豪華絢爛、何も考えずに一昔前のシンデレラストーリーに酔いしれる作品。やはりこういうのはアメリカが舞台ではとても描けない東洋的な世界ですね。楽しかったです。監督はジョン・M・チュウ。東洋人のみを使ったハリウッド映画で…