くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

映画感想「その男を逃すな」「その女を殺せ」

「その男を逃すな」 なんともありえない展開のお話なのですが、もうここまできたら行ってしまえ感満載のフィルムノワールでした。監督はジョン・ベリー。 主人公ニックが眼を覚ますところから映画が始まる。彼はこの日、相棒のアルと強盗する計画があるのだ…

映画感想「クラッシュ・バイ・ナイト」「条理ある疑いの彼方に」

「クラッシュ・バイ・ナイト」 冒頭の波のシーンから怒涛のような犯罪映画かと思って見ていたが、なんのことはない浮気付きな一人の女のメロドラマでした。監督はフリッツ・ラング。 カモメと船のシーンから映画始まる。故郷の漁師町に一人の女メイが帰って…

映画感想「ナイチンゲール」「淪落の人」

「ナイチンゲール」 うじうじダラダラとした鬱陶しい映画だが、映像の作り、構図、カメラワークの面白さなど、作品のクオリティはなかなかのものだった。監督はジェニファー・ケント。 イギリス植民地時代のオーストラリア、タスマニア地方、ある酒場でいか…

映画感想「女囚の掟」

「女囚の掟」 フィルムノワールの一本と言えないくらいにものすごく完成度の高い人間ドラマでした。主人公の心の変化、舞台となる女性監房のドラマティックな展開が見事に描かれていました。監督はジョン・クロムウェル。 主人公マリーが強盗の罪で収監され…

映画感想「ソン・ランの響き」「窓」「街の野獣」

「ソン・ランの響き」 全く期待せず、またゲイの映画かと思っていたら、恐ろしく良かった。二つの空間、二つの時間を重ね合わせて描く物語のリズム感が見事。しかも、さりげないシーンに映像の美が感じられるし、主人公二人の心の動きが手に取るように伝わっ…