2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧
「知らないカノジョ」 「ラブ・セカンド・サイトはじまりは初恋のおわりから」のリメイク。オリジナル版がなかなか良かったのでちょっと期待の一本でしたが、オリジナルが音楽センスが抜群だったので、どうしても見比べてしまう。基本的なストーリー展開はほ…
「満ち足りた家族」 もっとシュールで個性的な映画かと思っていたら、物語は至って平凡な家族と親子の物語だった。悪く言えばテレビドラマのようだった。しかし、観客の神経を逆撫でするような分厚い作劇と演出は流石に韓国映画の本領発揮という見応えのある…
「死に損なった男」 思いの外いいお話でした。展開の緩急がよくできているので面白いし、いけすかない悪人も出てこないし、見ていてストレスがなく、しかもじんわりと胸が熱くなって泣かせてくれるし笑わせてくれるし、楽しかった。監督は田中征爾。 夜の駅…
「あの歌を憶えている」 終盤までどうなることかと思う展開が、ラストシーンで、そう言うことかと唸らせてくれる。才能のある監督が描くとこう締めくくるのかと拍手してしまうほどの映画だった。原題の「MEMORY」の方がしっくりくる感じがしますが、失われる…
「ゆきてかへらぬ」 錚々たる役者を揃えて、映像も美しく演出もしっかりできて、非常に良質でクオリティの高い仕上がりの映画なのですが、何かが物足りない。ほんのわずかな間合いがうまく機能していないのか、映画全体のリズムが今ひとつまとまってこない。…
「ブルータリスト」 ブルータル(粗野な乱暴な)と呼ばれる建築様式を扱う建築家の物語ですが、非常に作品全体に知性が先走ったインテリ映画という感じの映画でした。前半は普通のヒューマンドラマの如く展開するのですが、後半から次第に何かを訴えるメッセー…
「ドクトル・ジバゴ」 三回目くらいの再見。流石にこれほどの名作になると、細かいシーンの端々に映像美学が徹底的に貫かれているし、恐ろしいほどの物量と巨大セットに圧倒される。壮大なドラマであり、前半と違って後半はどんどん月日が流れるので、初めて…
「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」 このシリーズのいつものパターンで、次々と過去のエピソードの関連で混乱するかと思ったが、意外にシンプルに仕上がっていて助かった。とは言っても、それほど工夫のある映像でもないし、今更ながらの…
「愛を耕す人」 退屈もしないし、非常に丁寧に作られた作品なのですが、物語の構成が平坦で緩急がないために非常に長く感じてしまった。実話ということで、エピソードを余すところなく描いた感がとっても好感で、絵作りも美しく、主演のマッツ・ミケルセンの…
「名前のノート」 行方不明になった若者達の名前を延々とノートに語らせて行く短編作品で、なんとも感想の書けない一本だった。監督はクリストバル・レオン&アキン・コシーシャ。 「ハイパーボリア人」 チリの国情がわからないと理解できないかもしれないが…
「大きな玉ねぎの下で」 いい映画の予感はしていたが、期待以上にいい映画だった。脚本が抜群に良くて、少々凝りすぎ感がないわけでもないけれど、一つ一つのセリフに無駄がないし、伏線をしっかり貼った展開も実によくできている。さらに配役の配置がまたよ…
「怪獣ヤロウ!」 こういう映画大好き。チープで低予算、だけど、一生懸命がスクリーンから滲み出てくる。CGが特撮の全てではないことは今や誰もが感じ始めていると思う。そして、映画の原点、怪獣映画の原点はこういう作品の中にあるのだと思ってくれれば、…
「ゲームの規則」 ほぼ四十年ぶりくらいの再見。流石に恐ろしいほどの傑作だと改めて感じ入ってしまった。不道徳な恋愛関係のドタバタ劇で、しかも殺人事件まで起こる物語なのに悲壮感の微塵も感じられず、逆に人生ってこんなもんだと笑い飛ばすような人生讃…
「グッドナイト&グッドラック」 テレビ報道のシーンを中心に、緊迫感あふれるモノクロ映像で淡々と描いていく社会派作品でした。1950年代のマッカーシー上院議員の赤狩り政策に敢然と立ち向かったCBSのニュースキャスターたちの物語ですが、少々製作者自身の…
「コルドリエ博士の遺言」 「ジキル博士とハイド氏」を元に、人間の心の中に潜む悪への欲望を淡々とした筆致で描いていく。ハイド氏をモチーフにしたオパールの風貌、動作とジキル博士をモチーフにしたコルドリエ博士の気品ある姿が見事に対比して演じられて…
「戦場にかける橋」 何回目の鑑賞だろうか、午前十時の映画祭でまた見に来た。これくらいの名作になると、素人がどこかどうと言えないほど画面に釘付けになる。なぜ引き込まれるのかと言われても具体的に説明できない。それが名匠と呼ばれる監督が描いた証拠…
「ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件」 典型的な香港映画の作りで描く荒唐無稽でジェットコースターのようなバブル期映画という一本。いきなり怒涛のように主人公チンが出世し、対するラウが敢然と対峙し、あれよあれよと金と犯罪、そして正義が入り乱れ…
「君に忘れ方」 身近な人の死に直面した人たちの人生の接し方を淡々と描かんとしているのはわかるのですが、心のうねりが今ひとつ迫力に欠けるのは役者の演技力の弱さか演出の弱さか、お目当ての西野七瀬もほとんどセリフもなくて、見せ場もなくてちょっと物…
「渦巻」 ジョージア映画祭の一本。なんと感想して良いものかという映画だった。芯の話があるのかと思えば、物語はある家族の話や往年の大女優の話に飛んでいくし、実験的な事をしているシーンもあるし、とうとう居眠りしてしまった。監督はラナ・ゴゴベリゼ…
「Brotherブラザー 富都(プドゥ)のふたり」 非常にクオリティの高い完成された映画ですが、いかんせん暗い話です。社会の底辺で生きる兄弟のあまりに切なく残酷な現実をこれでもかと描いていく筆致に引き込まれるのですが、たまらなく寂しくなるクライマック…