2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧
「ブリジット・ジョーンズの日記」 イギリス映画らしい洒落たラブコメ。何をやっても裏目に出る主人公ブリジットと如何にもいけすかない周りの男達のドタバタ劇を中心に、ブリジットに絡むちょっと個性的な脇役とのコラボレーションが面白おかしく楽しく仕上…
「螢の光」 若尾文子特集で見にきたレア映画。たわいない人間ドラマという一本ですが、こういうゆるいお話は気楽に見れるから良い。監督は森一生。 着物の縫箔師の娘玲子が、巧みに自身のデザインの柄を刺繍している場面から映画は幕を開ける。両親が死に、…
「罪人たち」 これは傑作だった。ヴァンパイア映画ではあるけれど、縦横無尽なカメラワークと自由な映像表現は、ヴァンパイア映画のさらにワンランク上をいくメッセージを見せつけてくる。1932年という時代設定、KKK団の存在、極端な黒人差別の時代の描写、…
「メガロポリス」 フランシス・フォード・コッポラ監督が仕掛けた壮大な寓話という一本。アメリカを大帝国ローマに見立てて、近未来なのかSFなのか、ファンタジーなのか、現代アメリカを揶揄したものか、未来への希望を描かんとした大叙事詩という映画だった…
「風と共に去りぬ」 生涯のベストワンムービーを人生最後かもしれない鑑賞。もう何回見ただろうか、これだけの大作なのに全く間延びしないし、無駄のないストーリー展開に驚かされるが、それ以上に、贅沢極まる俳優達に拍手してしまう。これこそ世界遺産と言…
「ドールハウス」 日頃ホラーを作っていない人が、過去のさまざまなホラー作品をもとに作り上げた感満載で、終盤がああでも無いこうでも無いと次々と二転三転させるのだが、全く鮮やかさがなくダラダラと流れる。純粋にホラー映画だが、特に目新しい面白さも…
「リライト」 尾道を舞台にし、尾美としのりを出演させたりして大林宣彦監督の「時をかける少女」にオマージュを捧げながら描くタイムトリップ青春ムービー。と言えば感じがいいが、全体がちょっとぐだぐだしていて、すっきりと展開していかない軽いタッチの…
「我来たり、我見たり、我勝利せり」 狂っている。まさに狂った映画。なるほど、解説にもあるように資本主義の終末的な世界をブラックユーモア然として描いた作品である。物語は寓話であるが、何やら合いの手のような奇声が挿入される効果音、殺人が普通に起…
「JUNK WORLD」 「JUNK HEAD」の続編、というより1042年前、つまり前段の物語。今回は時間軸を繰り返すという展開になるので、後半はひたすら同じシーンとズレて変化した場面を繰り返していくので混乱というより面白い。しかもゴニョゴニョ日本語字幕版とい…
「あなたを呼ぶ声」 「おかあさん」という一話完結のテレビドラマシリーズの一本。脚本が大島渚だけあって、妙に辛辣なところが見え隠れするドラマでした。実相寺昭雄監督 一人の女性が街で少年から「おかあさん」と声をかけられるところから物語は始まる。…
「見える子ちゃん」 ゆるゆるの脚本と適当な演出、下手くそな演技、三拍子揃った仕上がりかと最後まで見たら、クライマックスだけが大どんでん返しに全てが明らかになる作りという構成がちょっと面白かった。出来のいい映画とはいえないものの、こういう作り…
「夜顔」 ルイス・ブニュエルの「昼顔」の38年後と言う設定で、その作品にオマージュを捧げた映画ですが、なんとも奇妙な映画だった。意味ありげなショットを挿入して、かつての女性セヴリーヌを追いかける老人の独りよがりの物語という一本。絵作りは美しい…
「絶望の日」 小説家カミール・カステロ・ブランコの最後の日々を描いた作品。映像と音楽と語りで淡々と描かれる作品で、この作家の知識がないとほとんどわからない感じの映画なのですが、映像の作りは流石に限られた監督にしか描けない完成度が見られるから…
「年少日記」 クオリティの高い良い映画なんですが、どこか自分に重なるように思えて、切なくて辛い作品でした。重なるといっても、自分の過去とは全く違うのですが、なぜこの話に引き込まれてしまうのだろうと思う。終盤までミスリードで進む展開は、やや技…
「アブラハム渓谷」 相当ハイレベルな傑作だった。散文詩のような知的な語りとセリフが延々と続き、計算され尽くされた美しい構図と色彩演出で描かれる一人の女の愛の遍歴のドラマは、この作品のクオリティの高さを目の当たりにするが、淡々と流れるストーリ…
「MaXXXjne マキシーン」 「Xエックス」「Pearlパール」に続くシリーズ第三弾。正直、テンポが悪い。ホラーテイストで推してくるのかと思えば、女優として大成しようとする野望を持った主人公のがむしゃらな生き様のお話でもある。過去のホラーの名作、特に…
「女の中にいる他人」 科学捜査が進んだ現代では考えられない展開なのですが、これはそこを描かんとしたわけではなくて、自身の罪悪感に苛まれる主人公、そして、信じる人を疑いたくない苦悩、さらに、愛するものを守るためには何事も厭わない人間の残酷さを…
「黒い瞳」 これは良い映画だった。独特のリズムによる語り口とユーモア満点の演出、軽妙な展開、美しい景色で描いていくシンプルな恋愛模様に、どこか切なくてどこかコミカルで、それでいて、映画らしいラストシーンにじんときてしまいました。監督はニキー…
「ゴッドファーザー」 十四、五年振りくらいの再見ですが、三時間という時間を感じさせないほど重層で深みのある名作。人間ドラマというのはこうやって作ると言わんばかりでありかつ物語の構成はこういうふうに畳み掛けるものだと見せつけられる映画だった。…