2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧
「盤上の向日葵」 原作はしっかり書かれていると思うのですが、少し演出が甘いです。特にオープニングが非常に安っぽいので、その後の展開で挽回しても、映画自体の薄さを払拭できなかった。さらに、坂口健太郎、渡辺謙ら主要キャストはしっかりしているのに…
「七人の侍」 何回見たかわからない黒澤明監督の傑作、というより、映画の世界遺産と呼べる世界的な名作を、今回新4K版ということで大スクリーンで再見。今更物語を描く必要はないので、今回見直した感想のみを書きます。 映画がわかるようになって、という…
「ミーツ・ザ・ワールド」 原作もあるし、面白い話のはずなのですが、ストーリーが薄くて、セリフ展開が弾んでこないので、映画がリズムに乗り切れないままに終わった感じでした。杉咲花が生かしきれていないのが勿体無いのと蒼井優の存在などが映画に深みを…
「桃中軒雲右衛門」 実在の浪曲師の半生を描いたいわゆる芸道もの。かなり端折ったストーリー展開ですが、ぎっしり詰め込んだエピソードが作品の充実感を生み出して、役者陣の圧巻の演技も相まって、しっかり見ることができる映画でした。監督は成瀬巳喜男。…
「おいしい給食 炎の修学旅行」 相変わらずこのシリーズは面白い。ただのドタバタコメディではなく、主人公甘利田先生の鋭く突き刺すようなセリフの数々に、感動してしまうところもあるから良い。脚本というのはこうやって書くべきだという見本のような構成…
「秒速5センチメートル」 イライラするほどのすれ違いドラマ、乙女チックなファンタジーで、なんかこういう映画好きです。オリジナルのアニメ版は見ていませんが、ビデオクリップのような展開で綴る映像はまるで夢見心地になってしまいました。少々脚本が弱…
「ハウス・オブ・ダイナマイト」 アメリカ本土へ発射されたICBMの着弾までの二十分足らずを描いた緊迫感あふれる一本ですが、Netflix配信ドラマの域を出ない作品でした。ミサイル発射が確認されたところから、様々な部署でのドラマが描かれるけれど、アップ…
「ストロベリームーン余命半年の恋」 普通の映画という一本でしたが、目当ては當間あみだけなので、十分満足に楽しめました。いわゆる難病ものなので、展開も特に変わったところはないですが、岡田惠和の脚本は優れているけれど、演出が甘くて、せっかくのス…
「愉しき哉人生」 戦時中の景色や風情を楽しめるとともに、見ているだけでほのぼのと気持ちが明るくなってしまう心地よいミュージカル喜劇だった。監督は成瀬巳喜男。 小さな商店街、といっても向かい合わせに軒を連ねる一軒の床屋から物語は始まる。これと…
「さよならはスローボールで」 中年のおじさんたちのゆるゆるの草野球の試合をただ描くだけの個性的な一本。そんな単純な作品の中に散りばめられるたわいない風景、ドラマが微笑ましいほどにしんみりと胸に残ってしまう。そんな一本だった。監督はカーソン・…
「おーい、応為」 淡々と時の流れを追っていくような展開で、年代の表記、登場人物の風貌の変化と、ただただ市井の人々の物語として描いていく静かな映画だった。こういう作品を目指して作ったのだと思うが、ちょっと力強さに欠けるところがあり、何もかも押…
「グランドツアー」 幻想とも現実とも見分けがつかないファンタジックで映像詩のような美しい作品だった。様々なジャンルの音楽、モノクロとカラーを織り交ぜた映像、時に多重露出のままに描かれる画面、男性部分と女性部分を分けたストーリー構成、それぞれ…
「新幹線大爆破」 1975年の傑作サスペンスのリメイク版というかネットフリックス版の配信映画。シンプルにめちゃくちゃ面白かった。もちろん、配役といい展開といいスケール的には映画的というより配信向きの映像になっているように思えなくもないですが、元…
「トロン・アレス」 シンプルなストーリーでエンタメに徹した作りがとにかく面白かった。旧作の空気感を残しながら、今風の絵作りがクールで、さりげない人間ドラマと冷徹なコンピュータ世界の交錯した物語も楽しめる。ただ、最近のディズニーの悪い癖で、東…
「アフター・ザ・クエイク」 阪神淡路大震災後の人々の姿を村上春樹らしいシュールでファンタジックに綴った四つの短編を繋ぎ合わせた物語ですが、映像作品として今ひとつ昇華できていない感じで、面白い展開が次第に理屈っぽくなっていくのがちょっと残念な…
「俺ではない炎上」 原作の面白さが今ひとつ映画化で生きていない感じに思われました。真相が明らかになるラストの鮮やかさにキレがないのと、クライマックスまでの盛り上がりが希薄なので、さらにラストが際立たない。主人公の阿部寛含め、脇役も若干甘くて…
「ブラックバッグ」 名優たちが織りなす心理サスペンス、鮮やかに面白い。90分余りに収めたデビッド・コープの脚本も上手いが、オーバー露出気味に捉えたカメラも美しく、単純に、スリリングな犯人探しを楽しむことができました。難を言えば、キーになるセヴ…