2025-11-01から1ヶ月間の記事一覧
「兄を持ち運べるサイズに」 独特のユーモアと表現で描いていくニ組の家族の物語。ストーリー全体はファンタジーのような色合いで、そのほのぼのした雰囲気がいつの間にか心の中に暖かい何かを醸し出してくる秀作でした。とっても良かった。監督は中野量太。…
「TOKYOタクシー」 フランス映画「パリタクシー」の本案映画。ほぼ9割方オリジナル版を無難にコピーした作品でした。ここまでコピーすると面白みも何もないのですが、これも演出スタイルなのかもしれません。監督は山田洋次。 明け方、個人タクシーを営む宇…
「果てしなきスカーレット」 描きたいメッセージだけが一人歩きして作品がついていっていないなんとも間延びした退屈な映画だった。脚本が悪いのか声優が悪いのか、舞台設定やキャラクター設定に必然性もなく、単純な話を無駄な大作に引き延ばした感満載のア…
「ジェイ・ケリー」 トップスターに上り詰めた大俳優の過去を振り返るヒューマンドラマ。Netflix作品ですが、二時間越えでも退屈はしませんでした。出ている役者のクオリティが映画を最後まで牽引した感じですが、ストーリーは若干甘いと言えば甘いので、心…
「地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン」 ゴジラ映画もこの頃になると、稚拙な脚本と演出で、前半は見ていられないくらい退屈だが、怪獣のバトルシーンになると途端に特撮も含めて面白い。監督は福田純。 売れない漫画家小高は、今日も編集者に突っ込まれて、先の…
「フランケンシュタイン対地底怪獣」 思っていた以上に傑作でした。時代が時代なのでそれほどの制約もなく、人道主義などあったものではないセリフの連続でしが、その生々しさはかえって映画に深みを与えます。さらに、絵作りも素晴らしく、クライマックス、…
「第七のヴェール」 ブリティッシュノワール特集で全く知識のない作品だったが、メチャクチャに良かった。一人の女性を愛した三人の男のドラマがラストシーンで一気にひっくり返る様は爽快なほどに心を打ちます。ヒロインを演じたアン・トッドのピアノ演奏も…
「君の顔では泣けない」 淡々と描く物語ですが、不思議な設定を背景にした人生の機微をさりげなく映し出す青春映画という色合いのちょっと素敵な映画だった。二人のキャスト芳根京子、高橋海人に透明感があるので映画がめんどくさく濁らずによかった。監督は…
「フライト・フォース極限空域」 とにかく荒唐無稽なほどに面白い。映画の出来不出来以前に、拍手して爆笑するほどツッコミどころと見せ場がてんこ盛りに詰め込まれている。香港映画ここにありと言わんばかりのあっけに取られる娯楽大作だった。正直本当に面…
「平場の月」 これという面白さもなく普通のラブストーリーという映画でした。登場人物それぞれがイキイキしていないので、切ないドラマが胸に響いてきません。ミスキャストといえばそれまでですが、もうちょっと工夫した演出があってもいい気もします。そん…
「やがて海になる」 ゆるゆるの脚本と演出で、描こうとしている青春への懐古の空気感が全く出ていないローカル映画でした。三浦貴大が出ていると言うだけで見た作品ですが、役者それぞれも迫力がないし、とにかく平凡な一本でした。監督は沖正人。 ろくな仕…
「港のひかり」 古臭い一昔前の物語という感じの一本。登場人物の行動の動機付けが非常に甘くてストーリーが深くなっていかないので、役者陣の熱演が空回りしたように思いました。脚本が甘いのかもしれませんが、木村大作が35mmフィルムを駆使した映像は美し…
「3つのグノシエンヌ」 江戸川乱歩の「一人二役」を原作にした作品ですが、乱歩のエロチシズムと狂気がほとんど描けていない薄っぺらい脚本と雑な演技で終盤まで持たない作品でした。ラストは原作の狂気が出たとはいえ、それは原作ありきという流れで、そこ…
「妖婦」 ブリティッシュノワール特集の一本。めちゃくちゃな話ですが、とにかくハイテンポに進むので結構面白かった。しかし、ここまで毒婦だと呆れてしまうし、あっさり騙されていく男達も、彼女を妄信的に信じる女達もアホに見えてしまう。でもその極端さ…
「トリツカレ男」 御伽話のようなファンタジックなラブストーリー。ちょっと個性的なキャラクター画と、レトロな街並みのアンバランス、ミュージカル調のファンタジックな演出、決して大傑作という仕上がりではないけれど、楽しめるアニメーションでした。監…
「ボンヘッファーヒトラーを暗殺しようとした牧師」 例によってのナチス物ですが、映画的な美しい映像作りと、時間を前後させての込み入った作劇がなかなか面白かった。ただ、主人公の行動の核が今ひとつ迫ってくるドラマがなく、ストーリーはわかるのですが…
「旅と日々」 淡々といっぺんの詩篇のごとく流れるストーリー、静かな情景、何気ない日常の中の何気なく面白い一瞬を切り取ったような作品。つげ義春の短編をもとにした映画ですが、不思議なくらいに懐かしい空気を感じてしまう素敵な作品でした。監督は三宅…
「SPIRIT WORLDスピリットワールド」 これという映画ではないのですが、映像が綺麗だし、ロケーションが素敵なので、それを楽しむだけでも値打ちのある作品でした。何でカトリーヌ・ドヌーヴという感じですが、淡々と展開する物語に、適当感もなく、それでい…
「てっぺんの向こうにあなたがいる」 世界最高峰エベレスト登頂に女性で初めて成功した田部井淳子をモデルにした物語ですが、今更ながら役者層の薄さは少し寂しい作品でした。実話を元にしていることもあり限界はあるのでしょうが、阪本順治監督作品にしては…
「杏っ子」 のらりくらりと同じようなエピソードを繰り返していく作品で、成瀬巳喜男監督らしいキレが少なく、次々と出てくる新しい登場人物との簡単な絡みをラストまで繰り返すので、非常に長く感じてしまう映画だった。 売れっ子作家平山平四郎を父に持つ…
「ひとつの机、ふたつの制服」 とっても心地よい青春ストーリーでした。主演の二人が可愛らしくて愛くるしいのも大きいですが、素直な展開と、妙な濁りのない物語がとにかく見ていて清々しいほどにピュアです。いい映画だった。監督はジャン・ジンシェン。 …