2025-12-01から1ヶ月間の記事一覧
「AFRAID アフレイド」 全く芸のないB級ホラーだった。怖がらせも普通だし、背景にある何者かを感じさせるサスペンスも弱い。今更使い古されたコンピューターによる人間支配をAIという今どきの言葉を当てはめて作った感満載の思いつき映画という一本でした。…
「クリスマス・イブ・イン・ミラーズ・ポイント」 誰が主人公というわけもなく、クリスマス・イブの一夜の喧騒を淡々と視点を変えて描いていく。映像はファンタジックな色合いを持って、さりげない賑やかさが、とても身近な雰囲気を醸し出す一方で映像作品と…
「新解釈・幕末伝」 最近の福田雄一監督作品の中では一番出来が良かった気がする。おふざけとシリアスのテンポが絶妙で、締めるところはしっかり締めて、ふざけるところはいつものノリで突っ走る。しかし行き過ぎないタイミングでシリアスに切り替える。これ…
「ボディビルダー」 一見、ボディビルダーを目指す主人公の狂気の物語の如く始まるのですが、実際、両親が亡くなり祖父と二人暮らしの男の孤独と新たなる旅立ちを決意するドラマだった。その意味で、とっても良いヒューマンドラマだった気がします。光を多用…
「世界一不運なお針子の人生最悪な1日」 個性的な面白い映画ですが、奇抜な展開のリズムが若干ずれていて、引き込まれそうで引き込まれない欲求不満になるような映画でした。でも、そこがこの映画の面白さではないかと思います。ちょっとした佳作だった。監…
「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ」 技術に溺れてしまったこのシリーズも第三作目。見え隠れする環境問題は、前作ほど目立たなくてどちらかというと主人公の家族のドラマが中心になっているので少し楽でした。とは言っても三時間二十分という長尺に…
「九月と七月の姉妹」 シュールで不思議なサイコホラー的な映画だった。約十ヶ月しか変わらない年の姉妹の歪な絆が、いつのまにか歪んだ心理ドラマを生み出していく不穏さがなんとも不気味に怖い。決してホラー映画ではないのですが、思春期の少女の不安定な…
「セフレの品格(プライド)慟哭」 よくある恋愛ものではあるのですが、90分ほどにまとめたストーリー展開の構成の面白さで見せる一本。ねちっこいほどのSEXシーンが繰り返されて、さりげない映画的な映像も挿入された映画らしい映画という作品でした。監督は…
「エディントンへようこそ」ジョー、テッド、ルイーズ、ヴァーノン、プレブル 一体なんのお話やとあれよあれよと転がされていく感じの作品で、不穏な街の空気感がどんどん歪みを増していき、後半一気に狂気的に爆発して、そのあとはやりたい放題にちょっと品…
「プラハの春 不屈のラジオ報道」 チェコスロバキアで起こった歴史的事件「プラハの春」を背景に、報道陣たちが勇気を持って立ち向かい自由を目指す姿を描いた緊張感が全編に漂う力作。史実についてはあまり詳しくないが、当時のチェコの社会のなんとも言え…
「エターナル・サンシャイン」 長い間見たかった作品をようやく見ることができた。相当に作り込んだストーリーですが、映像展開のリズムにどんどん引き込まれていって、ラストシーンで、本当に愛することの意味を掴んだような感覚に陥って不思議な感動に包ま…
「殺し屋のプロット」 いわゆるタイムリミットサスペンス。難病で余命いくばくもない主人公が息子のために最後の完全犯罪にチャレンジしていく。それほどキレのいい演出ではないが、ちょっと面白い映画でした。監督はマイケル・キートン。 二つの博士号と元…
「アニキ・ボボ」 小さな港町を舞台に、無邪気な子供たちの物語を通じて大人が忘れかけていた、争いや罪を犯す無意味さを温かくみずみずしく描いていく一本。監督はマノエル・ド・オリヴェイラ。デビュー作である。 丘の上で汽車がやってくるのを眺める子供…
「マルドロール 腐敗」 なかなかの力作というのはわかるけれど、全編力が入りすぎて見ている方がしんどくなる映画だった。しかも、主人公のやることなすことが全て背後の巨大権力に潰されていく様がラストまで続くので見ていてストレスが溜まるばかりで、ど…
「ジャグラー ニューヨーク25時」 なんともニューヨークの街は恐ろしいところやなと目の当たりにする映画。1979年製作のアクション映画のカルトムービーを初めてみました。冒頭からいきなり逃走シーンに傾れ込んで、事件が解決するまでの一夜をひたすら追っ…
「ペンギン・レッスン」 1976年、アルゼンチン、ブエノスアイレスで起こった実話をもとにした作品。特に優れた映像作品ではなく、一匹のペンギンが織りなすヒューマンドラマに、当時のブエノスアイレスでの軍事クーデター批判を交えて描いた感じの映画だった…
「メン&チキン」 ちょっと悪趣味なブラックコメディ。SFでもありホラーでもありミステリーでもあるが、ここまでして命の尊さを訴えることが必要かと疑問を感じてしまう発想の映画でした。終始気持ちが悪かった。監督はアナス・トマス・イェンセン。 二人の男…
「WEAPONS ウェポンズ」 普通のホラーかと思っていたらえらく面白かった。長回しで人物を追尾するカメラワークや、登場人物それぞれに事件に関わってくる過程を視点を変えて描いていく物語構成も良くできていて、ラストに全ての謎が明らかになっていくと一気…
「そこにきみはいて」 棒読みのように繰り返されるセリフと先の見えないストーリー展開ですが、なんとなくこうではないかと感じ始めるとそのままラストまで行ってしまうという映画だった。もうちょっと面白い工夫が見られるかと思ったのですが、上演時間の割…
「佐藤さんと佐藤さん」 無神経で鈍感な女を演じると天下一品の岸井ゆきのの存在感が際立つ一本。終始ヒロインサチと好対照なタモツの延々としたすれ違いをひたすら描く筆致はなかなか見応えがあるが、男性としてはかなりストレスになる一本だった。しかし、…