くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

あの、マコーレ・カルキンが帰ってくる。紹介は「アップタウンガール

Cinema-Topix


マコーレー・カルキンといえば、かつては「ホーム・アローン」('90)で世界中の映画ファンを虜にした天才子役。
当時、やんちゃな瞳と天使のような笑顔に魅了された人も多いのではないだろうか。しかし、ハリウッドきっての子役スターも、両親の離婚による親権争い、自身も10代での結婚・離婚とスキャンダル続きで、すっかりスクリーンからは遠ざかっていた。

 そんなマコーレーが9年ぶりに映画界に帰ってくる。復帰作として彼が選んだのは、今春公開のインディペンデント映画「パーティ★モンスター」。80年代終わり〜90年代初頭のニューヨーク・クラブ・シーンでカリスマ的存在だったマイケル・アリグとその周囲のクラブキッズたちを描いた衝撃作だ。

 会見には、主役のマイケルを演じるマコーレー、その親友役のセス・グリーン、原作者ジェイムズ・セント・ジェイムズ、フェントン・ベイリー&ランディ・バルバート両監督が顔を揃えた。

  まずは、9年もスクリーンから遠ざかっていたマコーレーに質問が集中。「14歳で一度この仕事を辞めてから、二度としないつもりだった」とマコーレーは淡々と語る。
「子供の頃は楽しんでやっていたよ。でも、周りの人たちが勝手に仕事を決めるようになって、だんだんと方向が違ってきた。でも、高校に入ってから自分の人生について考えたとき、俳優業こそ本当に自分のやりたいことだと初めて気がついたんだ。これからは、本当に満足できるような作品をきちんと選んで、自分のために仕事をしたい。ギャラのためではなく、情熱のために」
 「子役時代にしっかりお金は稼いだ」と言うマコーレー。今更、高い出演料や大作映画には興味がないのかもしれない。

「大切なのは、クラブキッズはどういう人たちだったのかを忠実に再現すること」(セス・グリーン

 一方、私生活でもマコーレーと仲がいいというセス・グリーン。彼が演じるのは、マコーレー演じる主人公の親友であり、原作者ジェイムズ・セント・ジェイムズ自身だ。
「大切なのは、クラブキッズはどういう人たちだったのかを忠実に再現することだった。10年前のビデオや資料はたくさんあったから、マコーレーも僕もそれを見て参考にしたよ」と、かなり役作りには熱心だった様子。
 また、映画には当時のクラブキッズたちから寄付された派手な衣装がたくさん登場するのだが、セスが言うには「衣装を着て鏡を見ると、まるで自分ではない人物が映っていて、かえって自分を忘れて役に入りこめた」そうだ。

 ランディ監督は言う。「マコーレーとセスが出てくれなければ、この映画はなかった。2人とも子供の頃から有名人で、セレブとは何かをよく判っているからね」 誰よりも目立ちたくて、有名になりたくて、奇抜な衣装とスキャンダラスな話題性でクラブシーンを席捲し、やがて破滅した親友2人──なるほど言われてみれば、マコーレーとセスにぴったりの役どころかも。






公開作品・公開待ち作品紹介



アップタウン・ガールズ

[監][総]ボアズ・イェーキン 
[案][製]アリソン・ジェイコブス 
[製]ジョン・ペノッティほか 
[脚]ジュリア・ダールほか 
[出]ブリタニー・マーフィ  ダコタ・ファニング マーリー・シェルトン 

[制作データ] 2003米/FOX
[上映時間] 93分





子供っぽい女性と大人びた少女の交流をつづる、心温まるコメディ。「8Mile」の若手ブリタニー・マーフィと、「コール」の名子役ダコタ・ファニングの息の合ったかけあいが楽しい。



ボアズ・イェーキン 作品

パニッシャー 1989
・ ルーキー 1990
・ フレッシュ 1994
・ しあわせ色のルビー 1998
タイタンズを忘れない
ブリタニー・マーフィ 出演作品
・ クルーレス 1995
破壊王 DRIVE/THE DRIVE 1997
・ 17歳のカルテ