くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

●5/6映画感想「コールドマウンテン」

ほんとに良い映画でした。
こうした映画もたまには見ないと人間がダメになりますね。

素晴らしい点がたくさんあります。
まず、アカデミー賞助演女優賞受賞のレニーゼルウィガー。この人の演技がぬきんでていました。
おそらく、あれ以上の出演場面があったら、完全にニコールキッドマンやジュードロウを食っていたことと思います。

最近見た映画で、ほんとにその演技に恐れ入ったほど感激したのは「ミスティックリバー」のショーンペンとこのレニーゼルウィガーですね。すばらしかった。
アカデミー賞が当然ですね。

次に素晴らしいことは、アンソニーミンゲラ監督の素晴らしい演出と脚本。淡々と進む文芸物語でありながら、二時間半以上の作品として見事にストーリーを見せてくれます。
大きなスペクタクルは冒頭の「クレーターの戦い」くらいのことなのに全編をしっかり引き込んでくれます。
時間の前後や二つの場所を交錯させた物語展開でありながら、見る人が混乱する直前に切り替えて、物語を一本につないでいく脚本は見事です。

思えば「イングリッシュペイシェント」でもそのストーリーテリングのうまさは最高でしたけども・・。

風と共に去りぬ」と同じ南北戦争を舞台にしているので、何かと比べられるのはわかりますが、ちょっと違うような感じでした。

その違和感はなんと言っても主演の二人。ニコールキッドマンとジュードロウ、一方のヴィヴィアンリーとクラークゲーブル。あまりにも好対照の俳優さんなのですね。結果として、今回の「コールドマウンテン」が上品な文芸作品に仕上がった。

ですから、別のものなのですよ。比較することがおかしい。

最後に、ジュードロウは「リプリー」の時が一番好きです。もうひとつニコールキッドマンてあんなに胸が小さかったのですかね・・