ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
導入部はスピーディーで過去の二作品とは全く異なった作風に変わりました。
やはり監督の違いでしょうか、大人の映画になったという感想が第一印象です。
確かに、前二作品はクリス・コロンバス監督ということで子供向け、ファミリー向けという様相を呈していましたが、今回の第三作はヒッチコック的なタテのカメラワークなどを多用し、サスペンスタッチが濃厚になってきました。
原作もそうですが、第三作あたりからハリーポッターシリーズの全貌が少しずつ見えてきます。それを意識しているのでしょうか、今回の映画作品はシリーズ全体を一本の作品として捕らえているような印象を受けました。
大人の映画。まさにハリーポッターの成長に合わせて、作品も成長してきたのでしょう。ただ、ちょっといただけないのが冒頭シーンでハリーがキレてしまう場面です。これはちょっと行き過ぎですね。原作にそんな場面があったかどうか、映像化するに当たっては採用しては行けませんね。唯一失敗の場面でしょう。
しかし、この第三作が前二作をこえて大ヒットしたのは納得します。少しずつ謎を含ませながら、クライマックスの時間の場面からスリリングな場面に突入し、そして謎解き(ちょっとあっさりすぎたでしょうか)
うまい!の一言の見事なストーリーテリングです。もちろん原作が優れているのですが、脚本化が大成功しているのですね。
それにしても、主人公の三人は大きくなりましたね。ハリーの声がかなり低くなったのは声変わりのせいでしょうか?でも、今回、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)の存在感が大きいです。しかも唯一、第一作からのかわいらしい印象が全然変わっていない唯一のキャラクターです。彼女はうちの家でもすごい人気で、かわいいと家族中のアイドルですよ。将来が楽しみですね。
さて、次は「炎のゴブレット」どんな作品になって私たちの前に現れるのでしょう。ハリーは続投ですか?
ハリー・ポッター大事典 ― The Encyclopedia of Harry Potter
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