くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「コラテラル」

コラテラル スペシャル・コレクターズ・エディション
トム・クルーズ

おすすめ平均
孤高の男を描く№1 マイケル・マン
意外と面白かった
コラテラル最高!
なかなか面白い映画でした。
余韻が残る。

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さすがにマイケル・マン監督は平凡な殺し屋映画にはしていない。
どこかしら奥の深い、それでいて見せ場は心得ているという択一した演出で観客を飽きさせないのです。

この映画の売りはトム・クルーズが悪役に挑戦していること。髪の毛がシルバーグレーになったことなどがある。確かにトム・クルーズの今回の役柄は売りであろうと思います。彼自身も挑戦してみたかった役柄かもしれません。実際。今までにないプロの殺し屋のイメージが存在します。
一見サラリーマン風でかつ小柄(これはトムの身長だから仕方ない)でちょっと華奢、というのは異例な姿かもしれない。しかしその姿の中にマイケル・マンはプロとして必死に生きる姿を映し込んだのです。

周りの状況を的確に判断しながら、仕事の遂行のためにはためらうことなく殺人を犯す。その動きも俊敏で、格闘技術も一流。一昔前ならヒーロー的な殺し屋である。しかし、その冷酷な姿はどこかサラリーマン的なのである。自分の与えられた仕事のために計画通りに営業していくような姿は、少し今までのイメージとは違うのです。ヒーローに匹敵するような人物像でありながら平凡な一市民。ここに今回のマイケル・マンが描こうとした殺し屋の姿がある。

ロサンゼルスという大都会に当然のように存在する一人の仕事人としてえがいたのである。
非常に奥が深いというのはそこにある。

一方で特筆すべきは仕事の遂行も物語のすすみ具合によって徐々に派手さをまして達成されていく。このリズム感はすばらしい。わざとらしくない盛り上がりの作り方は感服である。

少し戻って冒頭から前半部分。音楽を効果的に使ってリズムを作り上げている。静かな音楽が流れ、ぷつんととぎれると別のシーン、それが何回と無く繰り返されながら、物語の本筋に引き込まれていく。

いったいこの映画の主人公は誰だったのか?やはりトム・クルーズか?それともタクシー運転手か?いや大都会ロサンゼルスではないだろうか?孤独な人々の集まりのロサンゼルスの都会の姿こそこの映画の主人公でテーマであったのかと思う秀作でした。

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