くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「いま、会いにゆきます」

本当に映画を見ていて良かった。
もし映画ファンでなかったらこの映画を見に行っていなかったかもしれません。
とにかく、泣きました。宣伝からはいつも通りの平凡なストーリーかと思っていたのですが、澪さんが雨の季節が終わって帰って行って、そして巧(中村師童)が日記を読み返していくところからはもう、涙が止まりませんでした。

次々と明らかになっていく澪(竹内結子)の過去が、少しづつ巧の過去に重なってゆくあたりは本当に涙があふれて、止めどなく泣いてしまいました。
具体的にストーリーの展開にふれたいのですが、まだごらんになっていない方もいるし、もっとたくさんの人に見て、そして思い切り泣いてほしいのでこれ以上は書きません。
原作を読んだ方も是非映画も見てください。本当に良いですよ。

いくら韓国の純愛映画がいいといったって、日本映画が純愛映画を作ったらこんないすごいのだということを見せつけた感動作でした。
思わず、原作本を衝動買いしてしまいました。おそらく原作とは物語の前後の構成は違うように思います。
原作には原作の良さがあるでしょう。映画にも映像化するに当たっての素晴らしい脚本が提供されたのでしょう。見事です。すばらしい。久しぶりに素直な気持ちになって泣きました。

いま交際中のカップルの方々も当然のデートコースとしてごらんになって、そして感動することでしょう。でも、それだけではありません。すでにご結婚されている方もそれぞれの立場でいまの生活を改めて振り返ってみて感動することでしょう。
父親、母親になっておられる方もそれぞれまた別の感動に包まれることでしょう。
すべてに人がそれぞれの立場で思い切り泣けるのですよ、この映画は。

竹内結子のさりげない演技がまた良いのです。あまり演技演技したような仕草を見せずに、まるで風のように振る舞う姿が共感を呼びます。
中村師童も最初はちょっと違和感があるのかと思いましたが、彼を選んだ理由がラストに近づくにつれて納得していくのです。

原作も演出も脚本も出演者もそれぞれが見事にコラボレーションした本当に泣ける秀作でした。絶対おすすめです


ずっと、ずっと、あなたのそばに―映画「いま、会いにゆきます」 澪の物語
若月 かおり

おぼえていてね―アーカイブ星のものがたり 「いま、会いにゆきます」 あの六週間の奇蹟 そのときは彼によろしく いま、会いにゆきます いま、会いにゆきます