めまぐるしく変わるタイトルバックに必死でついていく、トニー・スコット監督のスタイリッシュな映像が爆発する「ドミノ」。正直言ってしんどくなるほどにめまぐるしく、ちょっと辟易してしまうところもある。デジタル処理された縦横無尽に飛び回るクレジットはほとんど読んでいる暇もないのである。
さて、最初は実在の人物の半生を描いた物語かと思っていたのですが、まったく違った。実在のバウンティハンター、ドミノ・ハーベイを下敷きにしたアクション映画だったのです。物語はどこか実話のようでやはりフィクション。巧妙に組み立てられた脚本はみごとに複雑に入り組んだ犯罪ドラマに仕上がっています。
バウンティハンターという職業が日本では存在しない中で賞金稼ぎという邦訳は非常に誤解を生みます。職業自体は合邦的なものですが、その手段はかなり違法に近いので右そのあたりのスリリングさがこの作品の見所でしょうか。
バウンティハンターが主人公というのは単なる物語設定でしかないので、その仕事の過程の中であぶない状況に巻き込まれてしまい、そのピンチを必死で解決しようともがく姿が物語の本編になります。
なぜ巻き込まれたかがサスペンスタッチでもあり、その謎解きを巧妙に仕掛けた脚本がかなり楽しめるところもあるのですが、トニー・スコットは作品全体に全く緩急をつけないので、どんどんストーリーが進んでいって見ている私たちはドミノがそのからくりを解決していくあたりを十分に理解知る暇もなく彼らの解決劇の中費放り込まれるので、もう大変ですね。
影なき狙撃者
ドミノ・ハーベイの父ローレンス・ハーベイが出演した「影なき狙撃者」が劇中でテレビ放映されていたりして心憎い演出もかいま見え、このあたりはもう少しゆったり進むのかと思えばこの場面もセリフの解説も入ってスピーディーに本編を続けていきます
最初のタイトルバックのみで終わるかと思われたデジタル処理されためまぐるしい映像は、本編に入ってもとどまるところを知らず、どこか16ミリフィルムのような手持ちカメラタッチでもあり派手は爆破シーンなども入ったスペクタクルでもあり、てんこ盛りの映像マジックが続くのです。トニー・スコット監督ならではなのでしょうか。かつての「トゥルー・ロマンス」の時のタッチを思い出させるようでもありますが、あの作品の方がもう少しゆったりしていたような気がします。
とはいえ、サスペンスもありアクションもあり人間ドラマもありと、しっかり作られた秀作でした。
エンドクレジットの中にこの作品の完成を待たずに謎の死を遂げた実在のドミノ・ハーベイの笑顔が見られますから是非タイトルは最後まで見てくださいね。
トゥルー・ロマンス | |
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