くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ザ・シューター 極大射程」

ザ・シューター

映画友達が、「この映画掘り出し物でした」という感想、それに”みて良かった映画”のアンケートにいきなり第二位になっていたので、予定していなかったのですが、見に行ってきました。

予想では「ボーン・アイデンティティー」のようなアクションであろうと思っていたし、それならかなりおもしろかろうと思っていましたが、そもそも、アクション映画は苦手なもので、半分期待と半分不安を抱えて見に行きました。

冒頭から、テンポよい音楽をバックに飛行カメラにより縫うように平原からパイプラインのようなものを撮っていきます。このパイプラインが、ラストの意味につながるのですが、今はとにかく、小気味よい導入部分です。

狙撃手二人が、標的をねらう場面、それに続く主人公の相棒の死の場面、そして三年後と、一気に物語は本編へ入っていきます。

ただ、ここからがまた何ともうまい。
大統領暗殺の計画があるようなので、それを阻止するために協力してほしいという要請から、一気に本編のストーリーへ入り込む事件の発端、所用登場人物の見事な紹介と物語への参加。ここまでくると、もうのめり込んでしまいます。

後は、「ランボー」を思わせるような対戦シーン、狙撃のエリートとしての腕の見せる場面、相棒となるFBIの若手捜査官の個性の演出などが、物語の随所に織り込まれてきて、大統領暗殺に絡ませた本当の理由やら、政府側の策謀などなど、絡み合ったストーリーながら、本筋は一本のストレートな展開に仕上げている脚本も素晴らしい。

途中、おきまりで女性がでてきますが、これもまた時間つなぎのようにくどいわけでもないので好感度大。

そして、クライマックス。少々工夫が足りないかもしれませんが、特に不満になるほどの者でもないし、全体の仕上がりのおもしろさから十分に許せるラストシーンなのです。

諸手をふって大拍手とまでは行かないもののかなりの掘り出し物であることは確か。絶対おすすめしても間違いない作品でしたね。掘り出し物です