くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「トランスフォーマー」

トランスフォーマー

元々日本の玩具メーカーアメリカで発売したロボットシリーズ。その大ヒットからアメリカでアニメが完成、さらにその大ヒットを受けて、ようやく実写版として映画になったのが「トランスフォーマー」である

とにかく、これでもかというほどのスピード感と、めまぐるしいほどのカメラワーク、縦横無尽に飛び回る日本製メカニカルなロボットたち。もう一時も目が離せないほどにおもしろい。いわゆる、先日みた「ダイ・ハード4.0」の世界である。

遙か昔、遠い宇宙から飛来したロボット生物、やがて、そのロボット生物の力の源であるキューブを巡って、正義のロボット生物たちと悪のロボット生物たちが地球上で戦いを始める。

何ともアニメチックな、というか、日本の典型的なロボットアニメの世界である。
元論でてくるロボットはどこかでみたような日本アニメに頻繁に登場する、露出した機械の固まりのようなロボット。彼らが、突然車に変身したり、ヘリコプターに変身したり、ジェット戦闘機に変身したりしながら暴れまくる。

その画面展開自体は、ほぼ30年前にすでに「新造人間キャシャーン」で完成されていた日本アニメのバトルシーンである。しかし、こうも見事にCGで描かれると、見慣れたシーンでもわくわくするのである。もちろん、マイケル・ベイ監督の演出手腕のないとはいいませんが、おそらく日本アニメを研究分析した結果によるものであると思われます。

人間ドラマとか、人物の描写などはそっちのけ。それぞれの登場人物を紹介したりすることもない。誰が主人公かも考えてみるとわからない。そのあたりは全く支離滅裂である。とにかくおもしろい場面を徹底的に作ろうとするマイケル・ベイ監督の意図はアカデミー賞ねらいでもなく、ひたすらど派手なエンターテインメントを作り上げようとするだけ。「パール・ハーバー」の頃か亜全く変化はない。

それでも、おもしろいのだ。とるに足らない作品でもおもしろいのだ。
とはいえ、こんな映画を作っているアメリカ映画界はじり貧状態ですね。