大好きなジョディ・フォスター主演のアクション「ブレイブワン」をみる。
評判がよかったのですが、ちょっと、様子を見ていたというのが正直なところでした。「フライトプラン」が凡作だったということもありますが、やや不安もあったもので。
さてこの「ブレイブワン」はいわゆるチャールズ・ブロンソンがかつて得意にした犯罪者を罰する闇の処刑人「狼よさらば」系列の物語です。
ふとしたことで婚約者を暴漢に殺され、自分も瀕死の重傷を負った主人公エレン。日頃は平凡な市民でラジオのDJをして生活していたのですが、突然の悲劇、そしてたまたま手に入れた拳銃で、たまたま居合わせてコンビニ強盗を撃ち殺したところから物語は急展開するというお話です。
夜の町をさまよい、婚約者の死という悲劇による心の空白を埋めるかのように犯罪者を銃で撃ち殺していきます。
そのシーンをニール・ジョーダン監督が斜めの構図を多用してリズミカルに演出していきます。
一方で、誠実な警官テレンス・ハワード演じるマーサー刑事を登場させ、やがて二人がそれとなく関連づけてくるという脚本は非常に緻密で見事。しかもこのテレンス・ハワードという俳優さん、演技派ジョディ・フォスターと向かい合っても全く引けをとらないすばらしい演技で、圧倒してくれます。
エレンが夜の町をさまよう場面では打楽器を使った暗い音楽で場面を引き締め、昼のマーサー刑事とのやりとりの場面では静かな曲を交え、そのリズムを見事に入れ替えながら、斜めにカメラを構えたり、大きく振りかぶったり、長回しをしたりとなかなかの技巧派監督ですね。
クライマックスは予期せぬ展開と、「ぁぁよかった」というラストシーンに胸が熱くなるとともに、このラストでよかったと気持ちよく劇場をでることができました。
中身の濃い物語展開、すばらしい映像演出、迫真の演技力のぶつかり合い、三拍子も四拍子もそろった見事な作品でした。