くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「Sweet Rain 死神の精度」

Sweet Rain 死神の精度

他の人の感想はともかく、私はいい映画でした。
大好きな小西真奈美主演、といっても冒頭のエピソードだけですが、「Sweet Rain 死神の精度

あと数日で死ぬ運命にある人間が、そのまま死に値するか、そのまま生き続けさせるかという判断をする死神の物語。
原作のエピソードから3つを選んで物語が展開していきますが、映画としては一つの物語として完結します。その小粋さが私は大好きですね。

作品のできの善し悪しは、ちょっと、物足りない部分もありますが、それでもほんのりと人の人生が見えてきて、自分の人生を振り返ってみたり、登場人物の人生を考えてみたり、俳優さん達の人生を感じてみたりと、何とも趣のある作品でした。

出だしのタイトルバックがいいですね。とってもスピーディでおしゃれです。そのまま、物語が軽快にスタートして、あまり重々しいテーマ性もなく入り込んでいきます。
金城武の演技も、気楽な二枚目風で、それでいて、ちょっとコミカルなところがいい味がでています。

コンビの犬がもう一つ存在感がうすいのですが、それもまた、さらりと流せばそれなりのストーリー展開に違和感もない。

一見、オムニバスかと思わせておいて、実は一人の人生をきれいに描いていくという展開はとにかく、サプライズのようですが、あまり白々しくもないからいいですね。
さらりと終わらせるラストシーンも好感。どこか好きになる作品でした