宣伝フィルムを見たときから、ちょっと期待はしていました。一方で韓国のクァク・ジェヨンという監督ゆえに,かなり不安もありました。
韓国映画はまだまだ稚拙ですからね。
さて、出だしは結構いいです。突然、主人公小出恵介の前に現れて、はちゃめちゃな行動をする綾瀬はるかの登場シーンは秀逸。そしてタイトル、続いて本編に入ります。
ここまではよかった。
いきなり「ターミネーター」に始まって、「ターミネーター」に終わらんとする展開。その合間に、純愛ラブストーリーを無理やり押し込んで、サイボーグである等綾瀬はるかの存在が非常に弱い。それに小出恵介があまりにも幼稚な演技。さらに時間パラドックスを物語の中心にしたいならもう少し、サスペンス色がほしい。
子供の頃の村に連れて行く場面は必要か?大地震のあと、繰り返す主人公小出恵介と綾瀬はるかのシーンはちょっとしつこい。
2時間を無理やり引っ張っていく展開と、しつこいほどの繰り返しはこの監督の得意で、「僕の彼女を紹介します」でも同様のしつこさがあった。
サイボーグとしての綾瀬はるかが超人的な活躍を見せるシーンは吹っ切れて面白いし、大地震のシーンは底だけ見るとかなり見せてくれる。にもかかわらず全体がちぐはぐで、まとまらない。やたら出てくる「ターミネーター」の模倣シーンは、もう少し控えていればそれなりに笑えるが、あれほど堂々とされると、品が落ちる。
もっと、感動してなかせてくれるものと思っていたのに、ちょっと期待はずれかな。
でも、見ていて単純な娯楽映画であり、卓越した演出こそないものの、気軽に見れる映画で楽しかったです。
でも、やっぱり綾瀬はるかはテレビ向きですね。