くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ゲットスマート」

ゲットスマート

メル・ブルックスが作り上げたテレビドラマの名作「それいけスマート」の映画版である。
いやそんなことより、私はアン・ハサウェイを見たくていったような物である。

プラダを着た悪魔」でアン・ハサウェイに出会って以来、すっかり彼女の魅力に虜になってしまった私。本来、アメリカンコメディは最初から見に行かないのであるが、彼女見たさに、そして、お話も結構おもしろいという感想をよく聞くので出かけたのです。

物語は単純に007シリーズのスパイ物のパロディである。しかし、そこはさすがにメル・ブルックスが作り上げたキャラクターとストーリー設定だけあって、物語がしっかりしている上に、単純などたばた喜劇の連続ではなく、アクション、ラブストーリー、SFっぽさなどなど、エンターテインメントがてんこ盛りに、きっちり盛り込まれている。

敵はロシアとして明確に勧善懲悪を形にして、わかりやすい物語にしながら、どたばた喜劇のシーンをさりげなく挿入し、通常のシーンの数々におもいきりおふざけをとけ込ませている。

コントロールの基地に主人公が入る場面での次々と開く重々しい自動ドアも、それぞれきっちりとしたデザインと重厚感を持たせて、これでもかというほど何枚も開くというおふざけは見ていてほほえましい。

そんな物語の中でお目当てのアン・ハサウェイは敏腕のスパイ「エージェント99」に扮していて、とにかくすてきで魅力的。
彼女にキスされたら、この映画の敵のごとく思わず身をはなしてしまうことだろう。

西洋人ながら東洋人に好まれる黒い瞳に黒いロングヘアー、そして抜群のプロポーション。見つめられるだけで、うっとりとしてしまいますね。
しかも、目がややたれ目なのでそれがまたすごく魅力的。本当に彼女はすばらしい。

さて、作品ですが、冒頭のワーナーブラザーズのロゴのあたりから軽快な音楽とリズムで画面が展開していきます。そして、次々と007顔負けの派手なアクションが繰り返されクライマックスへとなだれ込んでいくので、ストーリー的にもほんとうにおもしろい。

ただ、やや単調な派手アクションの繰り返しはクライマックスで少々だれてしまって、少し眠くなってしまったものの、すっきりとしたラストシーンで気持ちよく劇場をでることができた。

まぁ、しんどいところはアン・ハサウェイを追いかけることで紛らわせるし、決して損のない作品でした