第一作もかなりあわただしい展開と、映像だったのですが、今回はそれに輪をかけたようなめまぐるしい作品になっています。
映画としては、前作同様、とにかく面白い。それにど派手なロボット対戦の展開はまさに大スクリーン向きの典型的な超大作である。
あれよあれよと、見事に変身しては元に戻るロボットたちの展開の面白さ、次々と破壊に次ぐ破壊、スピード感はまさにマイケル・ベイ監督ならではの見所である。
今回は、まるで「ターミネーター2」を思わせるようなシーン、インディ・ジョーンズシリーズを髣髴とさせるシーンなどなど、ハリウッド娯楽大作の見所をまぜこぜにして娯楽の塊にしている。
前作同様、脚本はかなり希薄で薄っぺらい。つまり、はでなエンターテインメントであればそれ以上のものは求めないという典型的なハリウッド娯楽映画である。
まだ前作はそれなりに宇宙のドラマや、人類の歴史などがSFっぽく説明され、SFファンの心をくすぐるような構成もちらほら見え隠れしたが、今回は若干触れているものの、派手なシーンの連続が次々と現れ、ラストあたりになればどれが敵かどれが見方かわからないようなロボット同士の戦いになってしまう。
個人的には第一作のほうが、勧善懲悪のわかりやすい中にSFっぽいロボット大戦がかぶっていて面白かったが、今回は、てんこ盛りにしすぎたような気もしますね。
確かに、面白いのですが、あまりにもドラマ性を無視したのはちょっと気がかりです