くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ハリー・ポッターと謎のプリンス」

ハリー・ポッターと謎のプリンス

いよいよクライマックスである。
そもそもファンタジーで始まったシリーズ。もちろん原作もその類でスタートするのであるが、見る見る大人のサスペンスへと変貌していく。映画においても、同様にファンタジックな子供の物語から徐々にかなりシリアスで暗い物語へと移り変わっていく。

それに伴って、監督も第一作のクリス・コロンバスというファミリー映画向きの監督(第一作、第二作)からアルフォンソ・キュアロン(第三作)、マイク・ニューウェル(第四作)、そして今回の作品では前作に続いてデヴィッド・イェーツに変わってきている。

今回の物語は原作では第六部にあたり、いよいよ最終章第七部の前哨戦の物語だ。したがって、クライマックスへつながるさまざまな前置きなどが描かれていく。一方で主要人物たちも大人になってきたので、淡い恋物語なども語られていて、内容としては深いものになっています。

2時間30分を超える長尺な作品ながら、あきさせない面白さ、そして仰々しい展開を抑えたストーリーテリングとなっている。それゆえに、今回の作品はあくまで残る最終章(スクリーンでは二部構成の作品が用意されている)へつなげるために、特に大げさな起承転結は用意されていないのですが、ちゃんと登場人物の紹介をさりげなく挿入した脚本は見事である。

それにしても、大ファンのハーマイオニーエマ・ワトソン)は、少し大人っぽくなったとはいえ魅力的でかわいらしいですね。ますますファンになってしまいました。

さて、残る物語は今年11月の第一部そして来年夏の第二部へと続いて終焉を迎えますが、がまんもできないので、明日から原作でラストを味わおうと思います