くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「トワイライトサーガ/ニュームーン」

トワイライトサーガ/ニュームーン

第一作「トワイライト〜初恋〜」の続編、つまり四部作の第二部である。
まぁ惰性で見に行ったというのもある。第一作はそれなりに楽しんだのですが、はまるほどではない物語なので。

第一作に比べると、かなりストーリー的には魅力が落ちていました。すでに吸血鬼であるという恋人の存在とそのファミリーのミステリアス性は第一作で周知になっているし、今回はもうひとつ、狼人間が登場するくだりがいわゆるハイライトなのです。
しかしながら、主人公のベラが吸血鬼の恋人エドワードと別れ、ひたすら苦しむあたりは、正直しつこいです。原作もああなのかもしれませんが、あまりにも悲劇のヒロインになっていく彼女の姿を見ていると、うっとうしくなったのも確かですね。

監督が前作のキャサリン・ハードウィックからクリス・ワイツに変わり、前作のような画面を大きく取ったアクション的な画面は減っています。その分静かな画面が続きますが、それが不気味とはいえどうも技がないというか平坦すぎるのでしょうか?ストーリーは狼人間とのバトルシーンなどがスピーディであるにもかかわらず、前作ほど縦の空間を利用したアクションはまったくありません。そこが物足りないというのかもしれませんね。

そんなわけで今回は前作ほどの躍動感ある映像はみれませんでしたが、第二部ということでストーリーのつなぎととればあれはあれでいいのかもしれないです。

しかし、さんざん悩んだ末、引っ張って引っ張ってクライマックスを向かえ、ようやく再び会える様になる二人のシーンがあまりにも唐突で、イタリアでの最後の心理戦、そしてそれに続くラストはまったくテレビ的というレベルでした。
脚本が練り足りないのか、映像表現に面白みがなかったのかわかりませんが、この手のシリーズものは結局次も見に行かざるを得ないので、もう少し力を入れて製作して欲しいと思います