くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」

宇宙戦艦ヤマト復活篇

いやぁ、楽しみました。おもしろかった。見せ場ばっかしで、目を放せませんでした。とにかく、何も考えずに見れる面白さというやつで、しかもストーリーはかなりめちゃくちゃながら、東宝らしいラストまで用意していたから笑ってしまいました。

テレビアニメで「宇宙戦艦ヤマト」を見て夢中になっていたのはすでに35年近く前です。あの、緻密極まりないメカニックの面白さ、日本アニメにまだ少なかったスペースオペラの醍醐味を見せ付けられた傑作。しかも、あの出だしのテーマ音楽の壮大さ、ほとんど活躍せずに海の藻屑と消えた戦艦大和の復活を夢見て日本人が熱狂し、食い入っていた時代が懐かしいです。

もちろん、いまどきのアニメなのでCGで復活しています。そしてテレビシリーズで参加していた松本零士は完全に払拭されて、原作オリジナルの西崎義展のアニメとして復活しています。松本零士のクレジットもありません。

とはいえ、当初のこの計画時から、ストーリーは石原慎太郎ゆえ、そのクレジットがどんと冒頭に登場します。
どことなく石原慎太郎っぽい政治的なしつこさが見え隠れするものの、とにかくはでな戦闘シーンが次々と登場し、しかも、終わったかと思えば、もう一押し、「やっぱり東宝はこう来るか」とにんまりするようなエンディングが続くあたり、もう、余計な欠点は無視して見る作品と納得しました。

最後の最後に「宇宙戦艦ヤマト復活篇第一部」とくるあたり、なんとも、ようやるわという感じですね。
いいじゃないの、ノスタルジーにはまり込むところを引き戻された感じで。