くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」

パーシージャクソンとオリンポスの神々

ぜんぜん期待していなかったのですが、これが意外と面白かったのです。
次々と見せ場が登場しますが、そこへ行き着くまでがテンポ良く、しかもそれそれの見せ場がなかなか面白いのです。

次はどうなるの?次はどうなるの?とストーリー展開に期待が膨らんでいく構成はなんとも良くできているとしか言いようがありません。
CGの特撮シーンはいまさら珍しくもないのですが、それが仰々しくなく、さりげなく特撮シーンとして画面をにぎわせてくれる。

導入部の、主人公がギリシャの神ポセイドンと人間のハーフであるという説明部分もさらりと流して、妙にこだわらない。一気にこのファンタジーワールドに引き込んだのが成功の理由でしょうか。

そこから、母が誘拐されるという本編へ続くエピソード、3つの真珠を探す物語を中心に、一方でゼウスに稲妻を返却する期限の設定、とサスペンスの常道のプロットがきっちりと挿入され、それに沿ってスピード感あるストーリーがついていくので面白いのでしょうね。

監督のクリス・コロンバスは好きな監督でも才能がある監督にも思っていないし、どちらかといえば嫌いなほうですが、この作品に限って言うと、職人的な才能はあるのかもしれません。

クライマックスも長々と引っ張った特撮シーンではなく、あっさりと、それでもそれまでのエピソードの特撮場面より若干のスケールアップで終わらせるあたり、うまいという言葉がぴったり。

エピローグのいたずらシーンもそれなりに笑えるし、楽しめる2時間でした。