ご存じ、アルフレッド・ヒッチコック監督の代表作の一本である。そしてヒッチコックの集大成と呼べるほど、彼のエッセンスがちりばめられていると言っていい。初めてみたのはすでに20数年前であるが、やはり何度見直してもすばらしいですね。
タイトルバックはバーナード・ハーマンのおきまりのテンポの曲に乗せて、ヒッチコックらしいタイトルが展開する。ビルの窓の格子をデザインしたスピーディでおしゃれなタイトルは、それだけで作品に引き込んでくれる魅力があります。
そして画面はぐっとよって主人公ロジャー(ケイリー・グラント)が顧客との打ち合わせでとあるホテルのロビーへ、そこでふとした勘違いからキャプランという人物と間違われ、その男が、政府が送った潜入捜査官であったことから、巻き込まれ型のサスペンスが展開する。
まさにヒッチコックならでは作品である。
あとはもう、一段落すればまた次のはらはらどきどきと、これでもかというほどのヒッチコックマジックが私たちを映画の中に引き込んでくれます。
有名な複葉機に追いかけられるシーンの見事なことは今更いうまでもありませんが、クライマックスの一気に大団円へ持っていく伏線のうまさはさすがに舌を巻きますね。
個人的にはヒッチコック作品の中ではあまり好みの映画ではないのですが、やはり代表作はさすがに完成度が高いというのが個人的な感想です。
ちなみに、今日も田中さんに会いましたよ。