くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「鋼鉄の巨人(スーパージャイアンツ)」、「続鋼鉄の巨人」

スーパージャイアンツ

鋼鉄の巨人、続鋼鉄の巨人
宇津井健が真っ白なレオタードに身を包んで遠い宇宙から地球へ原子力爆弾の製造を阻止するためにやってくるヒーローものである。二本で第一部第二部と分かれている作品で物語は二本で一本である。
なんせ、私が生まれる前の作品なのだから、幼稚であって当然なのですが、ストーリーのつっこみどころや特撮のちゃちさは脇に置いて、アクションシーンがやたら楽しい。

逆回転やつり上げシーンを効果的に挿入したり、細かいカットで次々と悪人が投げ飛ばされたり、もちろん宇津井健にそんな切れのよい格闘シーンを要求するのは無理なのですが、それを承知で結構楽しいからこれは明らかにアクション得意な石井輝男監督の感性のなせる演出でしょうね。
第二部のラストのギロチンシーンはどこか石井輝男のグロテスク趣味がかいま見られるのも見所です。

このシリーズは9本ほど作られていますが、何かの添え物だったのでしょうか、一本が一時間弱と短い。
展開の適当さや、なんでなんで?とつっこみながらも、それなりにアクション映画として楽しめるというヒーローものとして、アメリカのスーパーマンよりよっぽどよくできていると思う。

SF的な部分のおもしろさよりやはり格闘シーンのおもしろさでしょうねこの映画は。そんな作品でした。