くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「エクリプス/トワイライトサーガ」

エクリプストワイライトサーガ

ファンタジックでピュアなラブストーリーのシリーズ三作目。今回は、ベラを執拗に殺そうとするヴェロニカが新参者の吸血鬼の集団を育て上げ、襲わせようともくろむ。
それに対しエドワードらの吸血鬼ファミリーがジェイコブ等の人狼の群と一時的に手を結んで迎え撃つというのが本筋である。

エドワード同様にベラを愛し、強引に愛を告白してくるジェイコブとエドワードとの間で揺れるベラの女心を挿入しながらの展開であるが、正直、このベラの行動が、時にエドワードに、時にジェイコブに揺れる描写がやたらしつこく感じられる物語でした。

結局、エドワードのことを愛し、彼と結ばれることを望むベラの姿を何度も映し出すのですが、時にジェイコブのベラへの気持ちを途切れさせないように振る舞う姿はある意味で非常に狡猾にさえ見えてしまう。そもそも、この女優さんは私の好みではない上に、どう考えてもこのファンタジックな映画のヒロインには今一つ魅力に欠けると思っているので、しまいには「なにこの女?」という感情さえ芽生えてきた。

結局、戦いには勝利するも、ジェイコブは重傷を負い、一方でベラはエドワードから婚約指輪をはめてもらうシーンでエンディングとなる。エンドタイトルの音楽が妙に心に染み渡る感じで、完全なファンタジーワールドに浸れたという充実感がじんわりとわいてきました。

作品として特筆する類の演出もみられないこのシリーズですが、やはり第一作はなかなか力が入っていたように思います。やはり、今回の作品はあくまで全体の物語の途中であるという感じで、これはこれで楽しめばいいという程度の作品でした。