くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「フライトナイト/恐怖の夜」

フライトナイト/恐怖の夜

1985年の作品のリメイク映画である。しかも今回はヴァンパイアにコリン・ファレル、そして監督は「ラースと、その彼女」グレイグ・ギレスビーなのだからなんともいえないスタッフ、キャストにおどろいてしまうが、こういうお気楽なホラー映画というのは好きなものには本当に見るのが楽しい。

見るからにホラー映画のような音楽がかぶってタイトルが流れ砂漠のど真ん中に分譲された住宅街の一角。一軒の家で犬がテレビの前にいる。なにやら物音に部屋の奥に行くと少年が飛び出してきて逃げて二階へ、犬も恐れおののいて外へ出る。二階に上がった少年の前には無残な死体が二つ。したから不気味な化け物らしいものが上がってくる気配がしてあわててベッドへ隠れる。そこで化け物は・・・

そして一気にメインタイトルから今回の物語の舞台へ。同じく砂漠のど真ん中の分譲住宅へと続く。典型的なホラーの導入部にどきどきわくわくしてしまう。そして、主人公チャーリーの隣に一人の男が越してきている。見るからに不気味な男ジェリー。コリン・ファレルが白塗りのにやけた顔を向けるところはなかなか演技が決まってるなぁとわらってしまう。そして、このジェリーはヴァンパイアだと疑う主人公の親友エド。そしてあれよあれよとジェリーがヴァンパイアであるとわかり、チャーリーが一人立ち向かうことになるのだが、テレビのオカルト番組のホストピーター・ヴィンセントを頼っていくくだりなどオリジナルとほぼ同じ。

どんどん何の理屈もなくストーリーが展開し、いつの間にかヴァンパイアジェリーとの対決になるクライマックス。わかりやすい上に、無理やりショッキングな演出もせず、正当に敵と見方のバトルシーンになって、最後は自ら用意した服に火をつけてジェリーに抱きつくチャーリー。二人とも炎につつまれのた打ち回るうちに天井が落ちて太陽の光が差し、苦しむジェリーにミカエルの杭を打ち込んで今までの犠牲者も蘇らせてヴァンパイアを倒してしまう。

何の変哲もないが、ストレートに楽しめる単純なホラー映画としてはなかなかの映画でした。こういう単純な娯楽映画さえ最近は作れなくなっているからある意味貴重なのかもしれませんね。