ユニソルシリーズもここまでくると全く混沌とした状態で、なにがなんだかという感じで支離滅裂状態である。監督は前作同様ピーター・ハイアムズの息子ジョン・ハイアムズ。
点滅するライトと心臓の鼓動のような音の中で映画が始まる。主人公ジョンが怖がる娘にいわれてベッドを起きあがり家の中を見回ると台所に目だし帽をかぶった悪漢たちがいてあっという間にやられ、妻と娘が撃ち殺される。なんと目だし帽をとると中からジャン=クロード・ヴァンダム扮するリュック、しかも今回はスキンヘッド。
と、よくあるファーストシーンだがここから始まる物語、どこから本編かわからないままにだらだらと展開していく。ジョンはどうやらユニソルのクローンらしい。一方政府の上役がなにやら命令するとふつうの配管工のおっさんが豹変して売春宿で殺戮を始めるがドルフ・ラングレン扮するユニソルになにやらされて洗脳される。
とにかく、グロいシーンの連続なのだが、爽快感より嫌悪感が先立つ映像。まさにB級アクションの典型である。
ジョンはリュックに復習する話かと思いきや政府の上層部からなにか訳の分からない説明をされて、結局、自分は目覚めて???いや、どうなってるのか途中からよくわからない。
なんせ、ユニソル同士の戦いは切られても撃たれても刺されても平気状態の何でもありだし、ヴァンダムのアクションもさすがに切れが悪く、終盤にちょっと見せるだけ。
結局、みんな死んでジョンが残り、政府の要人となんか意味ありげな会話を交わして、まさに混沌としたクローン社会が蔓延しているかのようなエンディングで、ヴァンダムもラングレンも死んで、もう後はないなと思わせるラストシーン。もうこれ以上このシリーズは無理かな?しかし、若い女性が観客に多いのはヴァンダムファンでしょうか?