くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「荒野はつらいよ 〜アリゾナより愛をこめて〜」

kurawan2014-10-10

下ネタ満載で突っ走るオーソドックスな西部劇、という感じで、やたら下品なサプライズギャグが飛び出してくる。その笑いのセンスのなさは、正直辟易としてくるし、あまりにも陳腐。たしかに、古きB級西部劇はこんな感じだったが、それとこれは違うと思う。

オープニング、懐かしい西部劇調のタイトルバックとロゴ、音楽、背景の荒野のシーンなど懐かしい限りである。この辺り、映画センスがあるなと、監督のセス・マクファーレンについての感想だが、あとはもう、やたらげ下品なギャグ満載。

ただ、女優を見る目はあるようで、当代人気ナンバーワンのアマンダ・セイフライドを今時ギャル風に配置し、本当の美女シャリーズ・セロンをヒロインにするところは見事である。

物語はシンプル。
ガンさばきもイマイチの、羊飼いの主人公アルバートの決闘シーンから映画が始まる。無様に撃たれた彼は、恋人のルイーズにも愛想を尽かされるが、そんな時、大悪党のクリンチの妻アンナを助けたことから二人に恋が芽生える。暴力で愛される風なアンナにとって、優しい誠実なアルバートに惹かれたのだ。

やがて、クリンチが街にやってきて、アルバートと決闘になる。アルバートは、蛇の毒を塗った弾でクリンチを倒し、ハッピーエンド。

途中、「バックトゥー・ザ・フューチャー3」のシーンや、クリンチを倒した賞金で地平線まで広がるほどの羊を買ったりと、おバカなギャグやノリも満載。エンドタイトルも、懐かしい「THE END」などで締めたりと、レトロムード満点に作っている。ただ、いかんせん、ギャグが下品。「テッド」なら許せたが、これは頂けない、と言うのが感想です