くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「イコライザー」

kurawan2014-10-26

さすがに、アントワン・フークワ監督、めちゃめちゃ面白かった。デンゼル・ワシントン、かっこいいし、ちょっと太り気味ですが、クロエ・グレース・モレッツ存在感抜群。始まってからラストシーンまで、目を離せない面白さでした。

一言で言えば、「レオン」と「ランボー」を混ぜて2で割った感じ、もう久々に興奮しちゃいました。ヒーローはああでないといけませんね。

都会の町並みを捉えるショットから、一軒のカフェへカメラが入っていく。カウンターにはいかにも娼婦と見える派手な少女、クロエ・グレース・モレッツの圧倒的な存在感で幕を開ける。そして、店の片隅に一人の男が、丁寧にテーブルの上をかたずけ、本を読み始める。この何気無いファーストシーンが素晴らしい。

男はロバート、少女はテリー。テリーはロバートが読んでいる「老人と海」のシーンを訪ねる。何気無い、顔見知りの二人。そこへ、テリーに仕事の電話がかかる。いやいや出ていくテリー。

一方ロバートは、昼はホームセンターで働く普通の男であるが、どこか全身から漂う緊張感。
数日して、ロバートはテリーに会うが、目元に殴られた跡がある。さらに数日、なぜか店でテリーに会わなくなったロバートは、店のマスターから、テリーが殴られて入院していることを知り、病院へいく。そこで、テリーの雇い主のことを友人から聞き、乗り込んで、一瞬で皆殺しにする。そして、その組織がロシアの、マフィアのような組織と絡んでいたことから、物語は本編へ。

後は、ロシアから、いかにも強面の殺し屋がやって来て、鋭い殺し屋の嗅覚で、ロバートに迫ってくる。一方のロバートはその上をいくように、作戦を立てていく様が爽快。迫ってくる殺し屋たちを次々と倒し、最後はホームセンター内でのロシア側の殺し屋たちとの一騎打ちとなる。

大体、敵の慣れた場所で戦おうとするロシアの殺し屋たちは、ちょっと甘い気がするが、まぁ、面白かったからいいとしよう。

そして、見事に全滅させて、終りかと思えば、さらにロシアにまで乗り込んで、ボスキャラを感電死させて大団円。

ロシアから殺し屋が迫ったことを知ったロバートが、何やら大豪邸にCIAの大物らしき人を訪ね、許可をもらう下りも、ストーリーに重さが出て、良かった。

エピローグに、堅気になったテリーと会って、ロバートと二人で歩いて行く。そして、夜、ロバートは、いつものカフェで、次の仕事として、パソコンで依頼人に返事をしているシーンでエンディング。

つまり、そういう仕事をしていたのね、というラストの種明かしがうまい。本当にしっかり作られたサスペンスアクションの傑作だったと思います。