くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「デスノート Light up the NEW world」

kurawan2016-11-03

デスノート Light up the NEW world」
いろいろ複雑にして、こねくり回しても、結局当初のオリジナルストーリーの面白さを超えることはできなかった。あまりに創造性のない物語にうんざりしてしまった。本当に残念。まぁ予想はついたのですが、これはないですね。監督は佐藤信介です。

物語は夜神月が死んでデスノート事件が収束してから10年がたった。つまり現代である。世界中に六冊のデスノートがまかれるところから映画が始まる。ロシアの医師のもとに届いたデスノートでは、安楽死を望む患者を書いていく。日本では、無差別に人殺しをするデスノート所有者をLの後継者となった竜崎が迎え撃つ。

デスノートはこの世に六冊しか存在することはできず、それ以上のノートは効力がないというルールをもとに、六冊を保管し管理するべく警察のデスノート組織が新生キラと名乗る人物との対決に臨むというもの。

時折、オリジナル作品へのオマージュで、ポテトチップなども登場、さらに戸田恵梨香扮する弥海砂も登場させるサービス。さらに映像だけながら藤原竜也夜神月松山ケンイチのLも登場する。

しかし、政府がデスノート対策班を解散させ、ラストは銃撃戦になるという脳のない展開には参った。しかも、新生キラを名乗る菅田将暉の存在も薄いし、竜崎が最後に仕掛けるトリックもオリジナルを踏襲しただけのレベル。実は刑事だった三島が新生キラだったというのも今一つサプライズに欠ける。ここは完全な演出の弱さ。

結局、オリジナルを知らなければ今回の映画を楽しめないという甘いストーリー作りだったという結果です。

原作の、そして当初の作品のファンとしては残念な出来栄えでした。