くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「イップ・マン 継承」「美女と野獣」「バーニング・オーシ

kurawan2017-04-27

「イップ・マン 継承」
ドニー・イェンを見るためだけに見に言ったアクションシリーズの三作目。ブルース・リーが青年になったという姿で登場するサービスシーンもあり、なかなかのオープニングから、あとは、よくある展開で、地元のヤクザものたちとイップ・マンの正義感が激突。

ただ、実話が混じるために、今回は癌で死んで行く妻のドラマも挿入される

ドニー・イェンのアクションを楽しむ映画なのでそれ以上に何を期待するつもりもないけれど、全二作より、ちょっとパワーダウンだった気がしなくもない。

でも面白かった。


美女と野獣
名作アニメがあるとはいえ、オープニングからラストシーンまで一気に見せてくれるストーリーテリングのうまさはさすがにディズニーの真骨頂である。エマ・ワトソンの演技力に引き込まれるというのも一つあったなかなかの秀作でした。監督はビル・コンドン

横暴な王子がふとしたことで魔女の怒りを買い、野獣になるというエピソードから映画が幕を開ける。そしてタイトル。

主人公ベルが歌い踊るファーストシーンから、典型的な悪役ガストンの登場、そしてに迷った父が森の奥の城に幽閉され、父を探して城に向かったベルが父の代わりに閉じ込められ野獣と暮らすことになり本編に物語が進む。

やたら、CGですと言わんばかりの回転するカメラワークがやや鼻につくが
エマ・ワトソンがとにかくキュートなので全く飽きることなくどんどんストーリーに飲み込まれて行く

導入からラストまでほとんど隙なくストーリーと歌のシーンがオーバーラップし、クライマックスを迎えて、いかにもなハッピーエンドで幕を引く。思わず拍手したくなる畳み掛けのうまさはさすがに唸ってしまいます

3Dを意識した画面作りではありますが、全体のトーンは非常にファンタジックで美しい。ただ、3Dにこだわったためか、本来のディズニーらしい絵画のようなバッチリ決まった構図がどこに見当たらないのはちょっと残念。

でも、エマ・ワトソンの魅力に映画が引っ張られたとっても楽しい映画でした。


バーニング・オーシャン
2010年メキシコ湾沖で起こった海底油田爆発事故を題材にした作品ですが、普通のデザスター映画という感じで、人間ドラマを描くわけでもなく事故の様子を派手な映像で描き切ったという一本でした。監督はピーター・バーグ

安全な施設ということで毎年表彰されている「ディープウォーター・ホライゾン」という石油切削施設。特に働いている人々を群像劇で描くわけでもなく、淡々と人物を紹介して本編。そして間も無く事故が起こってあとはひたすら爆発シーンになる。

施設の仕組みが全くわからないので、登場人物が叫んでいるそれぞれの言葉がまったくわからないので、何が起こってるか不明のまま、とにかく危ないのだろうという感覚で見て行く。この辺りの脚本の雑さが作品を薄っぺらくした感じですね。

実話なので、流れの中で、救出されてエンディングなのですが、実際の事故なので、エンターテイメント的な演出もできなかったのでしょう。楽しめたという言葉が適切かはともかく、映画を見たという満足感は得られました。