くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「BLAME!」「ジェーン・ドウの解剖」

kurawan2017-06-02

BLAME!
日本のSFアニメーションの世界観は本当に凄いと思います。謎で始まって謎で終わる。この不可思議な物語に超一級品のアニメ技術がかぶさってくるから、たとえ凡作でも圧倒的な迫力が生み出されます。

物語はというと、なんか、都市が勝手に増殖している超未来社会で、なぜか都市を司る機械が人間を襲ってくる。いや、その前提の不可思議はさておいて、いまにも滅んでしまいそうな人類が、瀕死の状態のところに、英雄らしきものが現れて、この世界の危機を打破しようとするが不完全に終わって物語は先に進んでエンディング。

ただ、映像の美しさとシュールなストーリーにひたすら圧倒されてしまいますが、果たしてこれが傑作かというとそうでもないのはなぜか見えてしまう。

ただ、これが日本アニメの実力なのです。


ジェーン・ドウの解剖
確かに怖かったがいわゆるゲテモノホラーとい部類の一本で、一級品のホラー映画というものではなかった。監督はアンドレ・ウーブレダール。

一人の女性の死体が掘り起こされるシーンから映画が始まる。一家惨殺事件が起こった現場で、検視官で死体安置所も兼ねているトミーのもとに送られる。トミーは祖父の代からこの仕事をしており、地下に解剖室と安置所がある。息子のオースティンと二人でこの仕事をしている。

運ばれた死体はジェーン・ドウという女性で、早速解剖を始めるが、初めから異常な状態が次々と現れてきて、しかも、怪奇現象が起こり始める。

結局、この死体の女性は17世紀の魔女裁判で殺された女性らしく、普通の女性が魔女として死んでいるようであることがわかる。あとはトミー親子のサバイバル劇になる。

結局、魔女の力に勝てず、二人とも殺されて翌朝、保安官がやってきて死体を別の場所に搬送して行く車のシーンでエンディング。つまり搬送先でまた悲劇が起こるという余韻である。ホラーとして楽しむというより、リアルな解剖シーンが目を背けたくなる感じの作品で、見に行くほどでもなかったかという一本でした。