くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「リヴォルト」「息子の青春」

kurawan2017-07-06

リヴォルト
侵略SF映画であるが、面白いのは「第九地区」と同様南アフリカの映画だということである。謎の異星人に世界中が征服され、異星人が送り込んでくる謎のロボット軍団と戦う人類の姿を描いているが、やはりアメリカ映画とその空気感が違う。それなりに面白いが、どこか陰湿なものを感じるのは私だけでしょうか。監督はジョー・ミアーレという人。

どこかの戦場でしょうか、主人公ボーが戦っているが、近くで爆弾が破裂して吹っ飛ぶ。目がさめると、どこかの留置所で、隣にはナディアという女医がいて、自分は記憶がなくなっている。ナディアによると、世界は異星人によって征服されたという。

突入してきた地元のならず者達を倒して脱出。外に出てみると骸骨のようなロボットが迫ってくる世界が広がっていた。なんとかアメリカ空軍の基地にたどり着くべく二人は向かうのが映画の本編になる。

途中でナディアは連れ去られ、出会ったカメラマンから基地までの道しるべになる写真が映ったカメラを託されたりしながら、とうとう基地についたものの、何もなく、地元の抵抗軍に助けられ、そこで作られた電磁波の爆弾を宇宙船の真下に設置して宇宙船を墜落させエンディングだが、では残る世界はどうなるのという疑問の残るラストはちょっとしょぼい。

まぁ、気楽なB急SF映画というレベルの一本でした。


「息子の青春」
見ていて毛恥ずかしくなるような古臭い展開の物語で、小林正樹監督のデビュー作である。

のちの代表作に見られるような重厚さは全くない明朗快活なコミカルなドラマで、小説家の夫婦の二人の息子の恋愛話や喧嘩、友達の話が40分あまりの物語に描かれていく。

冒頭で兄春彦がガールフレンドと別れて黄色いリボンを歌いながら自転車で走るシーンから、小っ恥ずかしい感じなのだが、その後の誕生会のシーン、ガールフレンドとの初めてのデートシーンなど見ていてイライラしてくる流れである。

いくら時代がふた昔前とはいえ、ここまでまどろっこしいことはないと思うので、ある意味デフォルメされたとみるべきだとは思うのですが、結局ラストは兄弟と友達同士で庭で相撲を取り、父親同士らが囃し立ててエンディング。

なんともいえない映画だった。